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テヘっと舌を出して笑う涼に、約2名が鼻を押さえた。もちろん涼はそんなことを知らない。


「た、立ち話も何だから中にはいりなよ。君もおいで」


鼻血を吹き出すまいと必死に我慢し、理事長室へ案内をする。もちろん理事長の手はしっかり涼の手を握って。


「高岡君は好きなとこに座ってね。で、涼ちゃんはこっちvV」


そう言うと理事長は自分の膝の上に涼を座らせた。涼も嫌がる様子もなくちゃんと座っている。


「お二人は仲が宜しいんですね」

「あぁ…うんまぁ。で涼ちゃん」


理事長は軽く英士の言葉を流し涼に話しかけた。


「この学園のことはどの位ママから教えてもらった?」

『えっとね、寮で広くておじちゃんが理事長!!』


……………。


「そっかそっか。ママもいい加減だなぁ。じゃあ一番肝心なとこをおじちゃんが教えてあげるね。

ここはね…まぁ…小さい頃からずっと男の子だけで生活をねしてきてるんだ。女の子がいない中で男の子は誰を好きになると思う?」

『んーっと、んーっと……』


(男の子しかいなくて…男の子だけ……)


『男の子?』

「そう!!よくできました。だからね涼ちゃんには気を付けて欲しいんだよ」

『?』

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あきゅろす。
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