我が家
『ただいまーっ』
「おかえり涼ちゃーん!!」
家に入るとパパが走ってきてぎゅっと抱き締めた。
「大丈夫か?怪我無いか?変な人に変なことされてないか?」
『うぅーお髭いたぁいっ』
「あ、剃るの忘れてた…じゃなくてどうなんだ!?」
『もうっ、パパも心配性なんだから!平気だよ』
そう言って涼は中へ入っていった。髭を剃ることすら忘れて涼を待っていたパパは、成長したなぁ…と涙を流したとか。
『ママッただいま』
「おかえりなさい。そうそう、お友達から電話来てたわよ」
『え、ほんとっ!?』
「ええ。確か…海君、だったかしら」
『わー僕電話してみるっ』
お出掛け中に海から電話があったとしり、涼は慌ててかけ直した。
─プルルルル…ガチャッ
「もしもし?」
『あ、あの…浅見ですけど海くん、いますか?』
「ははっ、俺だよ」
電話に出たのは海本人だった。涼はなんてラッキー何だろうと思っているが、携帯にかけたのだから当たり前だ。そんな涼に可愛いなんて思いながらどうしたのか聞いてみると、逆にどうしたの?と聞き返されてしまった。
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