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3人で仲良く描いた落書きは様々だ。男の人と言うこともあるのかもしれないが、シンプル(極端)なものが多い。
・初プリ!!(名前つき)
・仲良し(キラキラスタンプ多)
・大好き(涼にハートいっぱい)
・ネコ(猫耳つけて違う意味も込めて)
などなど3人が満足いくまで撮り続けた。おかけでそのゲームセンターの有名人になったのは言うまでもない。そして次の日から、女の子の割合がさらに増えたそうだ。
「さーて次はどうしよっか」
『あ、あのっ!僕もう…』
時刻は4:30。門限5時までに帰るためにはもう帰らないと間に合わない。
英士はつまらなそうな顔をしたが涼を困らせるわけにもいかず、ここで別れることにした。
「1人で平気?」
『はいっ、もう高校生ですから』
ニッコニコの涼。そんな姿を見ていると、さらわれるんじゃないかと心配になってくる。
「やっぱり、送るべきだろう」
「だよね。危ないよね」
『僕もう平気です!迷子になんかなりませんっ』
胸を張って言う涼にそれ以上2人は何も言えなくなってしまった。ただ、無事に着くことをひたすら祈るのであった。
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