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「いいとこでしょ?僕のお気に入りの場所なんだ」

落ち着くし、他のことを考えずに済む。自分だけの時間。そんな場所を涼は気に入ったようで、英士もホッと息を吐いた。

「お待たせしました」

感じのいいウェイターさんが運んできたのはカルボナーラにサンドイッチ、カレーだ。どれも美味しそうな匂いを放っている。

「香が、カレー…」

「悪いか?」

「悪くはないけど変」

変と正面きって言われ香がショックを受けた。たしかに香はフレンチとかイタリアンしか食べなさそうな雰囲気をかもし出しているため、似合わないのだ。そんな2人の様子に涼がクスクスと笑った。

「ほら、涼も変だってさ」

『や、違いますっ』

「お前ら…」

3人からは笑い声が絶えず、そんな時間がずっと続いた。





食後のデザートをすませ、そろそろ次の場所へ移動しようかと話をしだしたのは、2時間後。もうそろそろ3時だというころだ。

「どこか行きたい所ある?」

『んーっと…お二人と御一緒ならどこでもいいですよっ』

「じゃあちょっと付き合ってね」

そう言って今度は英士と香、2人で涼を連れ出した。また服屋へ…と思い、どこでもと言ったのを後悔しだしたとき、先程とは一転うるさい町中へとやってきた。

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