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『あの…っ本当に』
「いいの。さ、次行くよ」

涼の言葉を最後まで聞かず、英士は2人を連れて出て行った。

次に向かった先は…またもや洋服店。

『え…あの』

「さっ、入るよ」

有無を言わさずどんどん中へ入っていく英士。目の前には帽子がたくさん並べられている。

「今年の夏は暑いっていうからね」

熱中症対策に、と今度は帽子をかぶせ始めた。いくつもかぶり、やっと決まったと思ったら今度は自分のを選び始めた。これがまた長い。

「すまないな。付き合ってやってくれ」

『ぁ、はい』

香と2人、用意された椅子に座って待つこと40分…、

「よし、お待たせー」

英士が会計を済ませて戻ってきた。時間は12時を少し過ぎたところで、お昼にはちょうどいい。英士はまたほっぺにキスを貰い、そこを後にした。




「決まった?」



『僕、カルボナーラが食べたいです!』

席に座り、お昼を注文する3人。先程の2件があったため物凄く高級な所へ連れて行かれると思いきや、やってきたのは大通りから外れた所にある喫茶店。静かな雰囲気が心を落ち着かせてくれる。

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あきゅろす。
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