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せっかく学園の外だと言うのに、注目を浴び続ける3人はやはりすごいのだろう。だが何が一番凄いかと言うと、その視線に気づかない涼が凄い。

『これからどこに行くんですか?』

「まずは…あそこ」

そう言って指差した先は有名なブランドの服屋さん。まさかそんなとこに行くと思っても見なかった涼はあたふたしてしまう。が、そんなのお構いなしに2人は入っていった。

「「今中様、英士様、いらっしゃいませ」」

「あーこんにちはー」

英士は手をヒラヒラさせながら、手慣れたように服をとっていく。ここは高岡グループが運営する洋服店なのだ。香はここの常連である。

そんな様子を目の前で見せつけられ、茫然としていると英士が服を持ってやってきた。

「うわっ、可愛い」

『え、あの…』

「これも似合う!」

『英士、先輩?』

「よし、これがいっかな。あ、こっちもね」

次々と服を涼に当てては目を輝かせる英士。もちろんここに来た目的は涼の服を買うためだ。そしてやっと終わったと思った次の瞬間には、紙袋が2つ英士の手に握られていた。

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