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「それにしてもさ、涼可愛いーっ!これ僕の為に選んでくれたんでしょ?」
『ぇ、あ…』
今日の涼のスタイルは、水色の首もとの広い七分Tシャツに、脚の形が浮き出るほどピッチリとしたジーンズだ。とてもラフな格好だが金の髪にあうその姿は、可愛い以外の何者でもなく、少し見える鎖骨がいやらしさをかもし出している。
『お二人も、かっこいいですよっ』
一方英士は長い髪をサイドで束ね、英国の王子様を思い出すような雰囲気をかもし出している。ズボンの方もシュッとしていて、足の長さが強調されている。上は紫のVネックだ。
香は逆にサラリーマン…いや、おしゃれな社長という言葉が似合うだろう。白のYシャツに黒のネクタイ。それをうまく着崩しているのだ。また、髪をバックへ流しているのでそれもまた印象が変わってくる。
「そう?1時間かけて選んだかいがあったな」
1時間…大げさだと思うかもしれないが、本当のことなのだ。300着以上ある中から選び抜いた一品だ。
と言うことで、涼を真ん中に挟んで移動を始めた訳ですが、
「あの子可愛いっ」
「でも横の2人もかっこいいよね」
「赤メッシュは美人じゃね?」
周りの声がとてもうるさいです。
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