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『陸ちん凄ーいっ』

「涼ー!俺かっこよかったー?」

『かっこよかったー!!』

ゲームが終わるごとに繰り返される2人の会話。上と下で会話してるもんだから物凄い大声だ。海たちは恥ずかしくなり、少し後ずさる。

そして何だかんだで決勝戦。予選を勝ち抜いてきた強者ばかりのはずなのに、光沢学園は余裕に上り詰めていた。そして相手も。

「これに勝てば優勝だー!」
「いけるよな」
「「いけるさ!!」」
「勝っちゃうよ?」
「「勝っちゃえよ!」」
「行くぞー」
「「おーっ!!」」


――ピーッ!!!














『陸ちんお疲れ様』

「おう、ありがとな」

『格好良かったよ』

「惚れた?惚れた?」

『うんっ』

「やっ、」
「…でも負けたのに変わりはない」

―ズーーン…orz

地面にのめり込んでしまいそうなほど陸は落ち込んだ。そう、負けたのだ。頑張ったけど後半になって相手が追い上げ、ほんの少しの差で負けた。
もちろんみんな全力を出しての結果だったので悔いはないが、やはり悔しいものがある。そんな陸を涼は必死に励ましていた。

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