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「ねぇ…血はさ、生きてるから流れるんだぜ?っ…はは!痛いってのはさ、生きてるから感じるんだぜ!?」

そう言って自分の傷口をさらに広めた。その、生々しい光景にみんなが目を逸らす。だが竜也は止まらない。ボタボタと血を流しながら、今度はみんなのもとへ近寄ってきた。

『たっ……』

「ねぇ涼。涼はさ、ちゃんと…生きてんのかよっ!!!」

語尾を強めながら涼に向かって竜也は殴りかかってきた。その行動に涼は目をつぶり、双子も動けずにいた。

……のだがそこは空手経験者京一。パシッと受け取り、もうボロボロの体に一発いれた。それはそんなに強くなかったが、竜也は気絶をしてしまった。


『はっ、はっはっ…はぁっ…っぅ…』

「涼、大丈夫だから。ほら、ゆっくり息吐いて」

『はぁーっ、はぁー…ん』

過呼吸に陥ってしまった涼を何とか治め、竜也の方に目を向けた。今は気を失っているため動かないが、腕の傷からはまだ血がとまらずに流れ続けている。

それを陸が止血し、海と2人で担いで保健室へ向かった。

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