[携帯モード] [URL送信]

※少しグロを含みます


そしてその疑問にあることを陸は思い出していた。もしかしたらそうかもしれない。その噂を口に出すことは無かったが、誰よりも先に竜也を見つけなくてはと思うのであった。


そして6時間目が終わり、今日の部活は自主練だという陸について体育館を目指していたときだ。体育館裏からフラーっと竜也が姿を現した。

『たっ…ちゃん?ったっちゃん!!』

慌てて駆け寄る涼がみたものは頭だけでなく顔、服、手までもが真っ赤に染まった竜也だった。

『ね、どうしたの!?早く保健室行かなきゃっ』

「はっ…はは。なぁ見てよこれ、きれーだろー?」

『…たっちゃん?』

目に光がない。怖くなって涼は一歩下がった。

「血だよ血!!…こぉんなに血が流れて。ははっ、あいつら痛いってさ!…よかったねー生きてて」

『たっちゃ…』
「お前…」

血を体に塗りたくる竜也に涼は涙をみせ、京一に抱きついた。京一も、陸も海も信じられないものを見るような目で竜也をみる。

[*前へ][次へ#]

13/27ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!