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『え、斉藤先輩は写らないんですか?』

だって彼も生徒会でしょ?でもまさかそんなことを言われるとは思っても見なかったのか、みんなが固まっている。いや、大地だけは感動しているの方が正しいか。

「あーうん。元にはセルフをセットしてもらうだけだから。ほら、僕やり方分かんないしね」

と英士の苦しい言い訳。でもそれで満足したのか、涼は特に気にかける様子もなかった。

そして立ち位置。普段なら凄く悩むであろう立ち位置が簡単に決まった。

前列に英士、涼。後列に元太、香、大地だ。

1年生組みがいないだけでこうも簡単に決まってしまう並び方に香は不満があったが、涼のためにこの並び方になった。

「ほないきますよー…」

─ピッ

『斉藤先輩速くっ』

─ピピピピピ…カシャッ




そのときに撮られた写真は、みんなが本当の笑顔で写っていた。

暖かそうな木漏れ日の中、涼の髪は綺麗な金に光って天使がいるようだった……とか。










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あきゅろす。
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