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「あれには誰も勝てないよな」

「あぁ。でも良、手は出すなよ?」

「当たり前だろ。俺はみぃたけだからな」

負けた京一と良は笑顔で喜んでいる涼を見ながら苦笑いをし、クラスのもとへ帰った。


だが、この結果をよく思ってない者がいた。各クラスの比較的小さい子達だ。つまり受けの子、親衛隊の子たち。みんなが手を抜いているのは涼以外分かり切っていることで、それが気に入らない。端にみんなで集まっていたことは、誰も気付かなかった─。


そしてもう1人、難波だ。

「まじかよ…。え、俺が全員分払うの?え?……」

勝つことなど無いだろうと思って適当に嘘をついたため、この結果に不満を漏らした。そして学園に帰るまで、頭を悩ませ続けるのだった。




「お前ら静かにしろー。全部の試合が終わったみたいだからこれでお昼にする。以上」

閉会式が終わり、各々がお昼をとるため、ホテル内に戻っていく。涼たちも生徒会の人と合流するために、食堂へ向かった。だがそこへ来たのは元太のみ。他の人たちはいない。

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あきゅろす。
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