12 だが南の効果からか、良の動きがよくなった。それに感づいた海はあることを提案する。 「そうだ涼、総山。あの2人だけじゃなくて5組を応援してやれ」 『5組を?』 「そっか!あの2人じゃなくて5組が勝てばいいんだもんねっ」 涼はいまいち分かっていないようだが、南は理解したようだ。お手本とでも言うように大声を張り上げた。 「5組のみんなぁ、頑張れーっ」 『あ、なるほど。よーし…ファイトーッ!!みんな頑張って』 「「「うおぉおー!!」」」 するとどうだろう。先ほどまでの苦戦が嘘のように、相手を次々とアウトにしていく。そしてそのままの勢いで試合が終わり、5組が勝利した。2人の応援は効果絶大だったようだ。 『京ちゃん、良くんおめでとっ』 「あぁ。涼のお陰だよ」 『そんなこと…。京ちゃん凄くかっこよかった!!』 「ぁ、ありがとな//」 なんだか甘い雰囲気漂う涼と京一。それが面白くない海達は、涼を連れてクラスのもとへ帰った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |