クラス対抗戦 『おはよーございます!!』 「「おはよう」」 涼と大地が食堂へ向かうとそこにはもう全員揃っていた。今日は真ん中に座らされ、朝食を頼む。大地は必然的に一番端の席になる。眠そうにメニューを見る姿からすると、昨日は寝れなかったようだ。 『あの、英士先輩』 「ん…何?」 朝のデザートを食べていると涼が英士の方を向いて質問しはじめた。 『この後って何やるんですか?』 「あれ?知らなかったんだ。クラス別にドッジボール大会をやるんだよ」 そう。全てが自由時間と言うわけでは無いのだ。今日の午前は、 "学年別クラス対抗ドッジボール大会"。 本当はバスケなども候補にあがったのだが、体格差や全員でやると言うことを考えると、こういう結果になったのだ。 ルールは簡単。何せ普通のドッジボールをやるのだから。15分の間に何人アウトになったかで勝敗を決めるのだ。 ─ピンポンパンポーン。 《生徒の皆さんは速やかに会場へ向かうこと》 [*前へ][次へ#] [戻る] |