[携帯モード] [URL送信]
夕飯ー1
「あ、来た」

食堂でみんなが待っていると竜也がドアの方を指して一言。それを聞いたみんなが一斉に振り向くと、そこには手を繋いでいる楽しそうな涼と海がいた。

『わ、みんなもう揃ってる。お待たせしてごめんなさい』

そう言って涼は端っこの席に座ろうとする。

「そこじゃなくてこっちだよ」

だが英士はそうはさせてくれず、自分の膝の上を指差した。しかし涼にはうまく伝わらなかったようで、首を傾げている。

「あーもーほら、おいで。んでここに座るの」

なかなか自分のもとへ来ない涼に痺れを切らし、英士は涼を持ち上げ勝手に座らしてしまった。

『ん、わ、わっ。…ぇ、英士先輩?あのっ…』

「下ろしてなんてあげないから」

『ぅぅ…でも食べにくく無いですか?』

「全然。それとも何、涼は僕の膝の上じゃ居心地悪いと?」

『そっ、そんな事ないです!』

「なら問題なしだねvV」

英士勝利。有無を言わさないような英士に涼は負けてしまった。それを見ていた周りの人が口を挟もうとしたが英士の、

"何、文句ある?僕に楯突くの?"

と言う目に負け、しぶしぶと各々の料理を注文し始めた。

[*前へ][次へ#]

30/120ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!