5
なるほど…見つからないように隠れたはいいが涼に不思議がられた。ってとこだな。そう考え、ならばと、
「そうだったな。じゃあ俺は陸を先に見つけたから陸が鬼だ。さぁ行こうか涼」
と言って涼の手を取りその場を立ち去ろうとしてしまった。それにすんなりついて行く涼をみて陸が、
「ぁ…」
と声を洩らした。だがその声は涼には届かず、後ろを振り向いた海に目で、
"付いてきたら殺す"
と言われてしまったためむなしくその場に残った。まぁ朝の涼のおまけで優位に立っている。という思い込みも2人を行かせた理由の一つだろうが。
「全く…涼。何もされなかったか?」
『んっ?んー…』
少しの間。まさか本当に何かされたんじゃないかと不安になり始めたとき、
『されたって言うか…いっぱい遊んだ!!』
という答えが返ってきて、海はその場にへたり込んでしまった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!