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海が2人を探しにきたのだ。

「涼、こっち」

それに気付いた陸が涼の手を取り、岩陰に隠れた。

『え、いいの?』

「あー…かくれんぼだ」

海に見つからないようにと隠れたのだが、涼に不思議がられてしまった。とっさにかくれんぼと嘘をついた。涼は完全に信じ切っている。

『ふわっ、静かにしなきゃっ』

そう言って手を口に当てた。とりあえず涼が海を呼ぶようなことがなくてよかった。と一安心したら、真後ろに足音が聞こえてきた。海がそこまで来ているのだ。

「くそっ、どこだ…?」

幸いにもまだ見つかってない。このまま静かに隠れていれば無事に逃げ切ることが出来るだろう。だが…、

「はぁ、見つけた」

『あ、見つかっちゃった!』

海は2人を見つけてしまった。さすが双子。考えることは同じなのだろう、この岩陰が怪しいと感じ、しっかり調べたのだ。

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あきゅろす。
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