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椿先輩やーっ!
手を広げてくれた先輩に走り寄って、ギューッてしたの。
だってね、先輩、若ちゃんにそっくりなんやもん。
申し訳ないって思っとるけど、こればかりはどうにも出来ないの。
んぅ、若ちゃー…ん。
「あーかわええわー相っ変わらず柔らかいお尻やねー」
「っ!ふ、…っ、(やぁっ)」
「ちょ、椿先輩!紅葉にそういうことしないで下さいよ」
「そうだよヘンターイッ」
「何やヤキモチかー?菖蒲チャンも三葉チャンも大歓迎やでー?」
何がやろ?
ギュッてすることかな?
あぅ…やけど、どうして椿先輩はいつもお尻触るんだろ。
くすぐったいし、変な感じするから嫌なんやけどなー…でももっとギューッてしてたいっ。
嫌や、って首を振って、椿先輩にもっと抱きついたん。
そしたらね、首のあたりをペロッて舐められて、ちょっとチクッてしたの。
何やろ…はぅ、ぼぉっとしてきた…ぁ。
「紅葉、もう戻っておいで。それ以上は色々危ないから」
(蓮見とか桐先輩とかも…ね)
──コク…
「……ん?…え、これ…ちょっと椿先輩!何してくれてるんですかっ!」
「っ!…!?」
え、アヤちゃんどないしたのっ?僕の首を見ていきなり怒り出したんやけど…何かついとるのかな…。
恐々とアヤちゃんを見てたら、後ろから椿先輩の声がしたん。
「何してって、キスマつけただけやん。やー紅葉チャン、色白いからよぉ目立つやろ」
「……ええ目立ちますよね。こんな見えるところにクッキリと…それはもう近くをすれ違った人は気づいちゃうくらい」
「あ、菖蒲チャン…?」
「ってゆうか、つけること自体おかしいと僕は思うんですけど?分かってますか?合意じゃない上にまた紅葉は淫乱だの何だのいわれるんです」
こういう軽はずみな行動でっ!
って怒っとるアヤちゃんの顔は…なぜか笑顔なの。
ふぇぇ…笑顔なのに凄く怖いよぉ…っ!
ズモモモ…ッて何や黒いのが漏れてるように見える…っ。
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