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紅葉はパァッと笑顔に戻りながら、ぬいぐるみを抱くようにギュムっと抱きしめた。
「きゃはは、ふわふわ、なのっ」
「っ…写真撮っとかな…!」
「わかちゃ、かわい?」
「かわええでー最高や紅葉!笑って笑って」
「にゃはー」
…それはもう、嬉しそうに。こちらがとろけてしまいそうなほどの笑顔に、若葉はシャッターを押すのも忘れ、その場に惚けてしまった。その間にモルモットが抵抗を見せ、紅葉の腕から逃げていく。
だが紅葉はそれを追わず、小さな手のひらを振ってバイバイをした。それからヤギにエサをやり、動物が一緒に写るプリクラを撮って家へ戻ることにする。
「すぅー…すぅー…」
「……ふっ…次は水族館、連れてったるさかいね…」
大きなトラのぬいぐるみを抱いて寝る紅葉に、若葉はいつになく穏やかな表情を見せた。運転する車は紅葉のために安全運転。
今日は、とても楽しい夢が見れそうだ…。
(きゃーふふっ、みんな、なかよしさんなの!)
(あぁああかわええで紅葉っ)
END
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