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「俺、ゆうがたの涼のかみ好き」

『そう?ありがとぉ』

「涼も好き」

『僕もとーや好きっ!』

「そーしそーあいだな」


チュッと少し背伸びをして涼の口にフレンチキス。涼はその意味を深くは知らないので照れくさそうに笑い、十夜の手を強く握った。このときの十夜の甘えっぷりは本当に凄く、それはもうパパでも妬いてしまうほど。


「涼ちゃーんっ、十夜、一!ただいまーっ」

『おかえりパパーッ』
「おかえりなさい」

「あっ、俺の涼にさわるなよっ」

「いててて」


ペシペシとパパを叩き、十夜は涼に抱き付いた。一はそれを冷たい目で見るが涼は想われるのがよほど嬉しいのか、黒い髪を優しくなでる。


「とーやぁ、パパ寂しいぞー」

「俺は涼だけなんだよっ。涼は俺のよめだ!」

「あらまぁませガキね」

「くぅ…2人とも可愛すぎるぞー!!」


そういってパパがどっかに行ったと思ったら、カメラとビデオを持って戻ってきた。涼に抱き付いたままの十夜をレンズに写し、最後はそこに自分も入って写真に収める。

そのころは涼と十夜で一緒にお風呂に入るのは当たり前で、よくパパが邪魔に入った。そして各部屋があるのに寝るときもほとんど一緒だ。

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