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プチ霊媒
覚悟4
8時15分私は走って家まで帰った。
そして、部屋の景色を見て少しだけ安心する。
私は葉山を試して見たかった。
家すら知らない葉山はどう行動に出るか。

携帯を確認すると、
何も変化なし。

取り合えず着替え、音楽をかけて、食事の準備をする。

念のため多めに保存が効くものを。

すると携帯が鳴り出す。

案の定葉山からだ。
出るや否や、「お前んち知らねぇよ!」
『だろうね。』
「俺は呼ばれてねぇのか…?聞いてくれんじゃないのかよ〜」
ふてくされてているのが、おかしくてにやけてしまう。
誰もいなない部屋だから。


『呼んだよ。お前の家の近くだよ。私を探すように外に出てみて歩いて、それでも分からなかったらまた電話くれや』

一方的に電話を切って一服。ビールに煙草に音楽。私の愛することの出来るものたち。

そして、家の壁に貼られているあれ。

暫くすると、葉山から電話がかかってきた。「まさかさ、酒屋の隣の白いアパートか?」『…正解。その109へどうぞ。玄関で待ってるから。』

部屋までは当てられなかったか。でも、やはり気配を掴む事にはかなりたけている。

玄関の前に立つ葉山の気配に気付きドアを開けた。





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