panic game!
3
「お前さぁ、藤縞のところと仲良い、と捉えていいのか?」
「べつに特別仲が良いわけではないですけど。悪くもない、というか…。」
「なにか相談したいことは?」
「いや、別にないですよwwwというか何で先生が手紙配ってるんです?寮で扱ってるはずじゃ。」
「まあ、人並みには生徒の心配もするって事だ。」
「俺の心臓にずっきゅんキター!好きになっていいですかセンセー!」
「遠慮するわ。」
「ブフォwwwwwフラれたwww」
なにかあったら言えよ、あと勉強しろよと言い放って話はおわった。
廊下にある時計を見ればもう夕方18時。
やっべもうこんな時間。
このまま部屋に帰ろうと思ったけど、寮の玄関に入ってから変更した。
行き先は寮の8階にある談話室。その階に部屋は一室もなくて、まるまる話室になってる。
大きな暖炉(冬、建物を温めるのに一番効率がいいとか。ヨーロッパすぎてワロエナイ)とふっわふわのソファ、壁にたくさんの古書、大きなテーブル、謎のオブジェ(大概誰かの落し物忘れ物がひっかけられてる)。
居心地は抜群だ。
まあ、先輩たちが優先的に使ってるから俺ら一年は隅っこで大人しくしてなくちゃいけないんだけど。
「(でもここなら落ち着いて読めるよな。)」
談話室にはちらほら数える程度の人しかいない。…あの人、なんでここで筋トレとかやってんの(笑)
一番壁側の小さなソファに腰掛けて手紙を開く。
あー、喉が乾く。
なにか飲み物でも買っておけばよかった。
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