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panic game!
4
「俺っすー。」
「うっわ!」


風見くんの後ろから部屋に入ってきたのは死んだ目(決して比喩じゃない)をした美形な人。
ヘッドホンしてるけどそれ聴いてるの?




「いきなり悪いね。香坂からの頼まれごとで来たわけなんだけど、香坂は知ってるかね?知らないよね。そこから説明しなきゃだめか…。」
「いえ、新歓のときに会ってますから知ってますよ。」
「あ、そうなんだ?じゃあ話早いや。
ということで君、案内ご苦労さん。もう大丈夫。」




部屋の入り口に寄っ掛かりながら様子を見てた風見くんが、『あっそ。』とでも言ってるような目つきをして離れていった。
うわぁ。まだ機嫌悪い。



「あの人、人付き合いとか大嫌いそうに見えるけど君とは上手くやってるみたいだね?」
「オウ、ジーザスwwwwwどこをどう見てその結論に至ったのかwww」
「君に用がある、っていきなり部屋のノブに手ぇかけたらすんげえ睨まれたぞww怖えのなんの。」
「まあ、ルームメートととしては程々に仲良く出来てるとは思いますけど…。というか貴方誰です?」


あぁごめん、とやる気のない声で謝り、名前と香坂先輩からの頼まれごととやらを話し出した。



「下猫 直。風紀委員の三年。曇くん君、新歓のときのバッジまだ返してないだろ?風紀の返却リストと数合わせなきゃだから受け取りに来たわけ。香坂は委員長会議だし他の奴も仕事あるらしくてさぁ。仕方なく俺の登場ってわけよ。」
「…あ!」



すっかり忘れてた!!
そういや冬美先輩にもちゃんと返しとけ言われてたのにすっかり忘れてた!!


「マジですんません!香坂先輩にも謝っといてください!」
「…日本語がなってない。マジ、じゃない。本当に、だ。それとす・み・ま・せ・ん、だ。」
「あ、すみません。」



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