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panic game!
2
「か、風見くん、」



帰寮後、お腹空いたと言って簡単なおやつ…といっても、ふれんちとーすと、とか言うシャレオツでめっちゃ美味しそうなものを作る風見くんに恐る恐る声をかけてみる。

…うっわ超絶いい匂い。
つーか『簡単な』おやつがハイレベルすぎてもう何が何だかワケワカメである。どこの国の食べ物ですか?妖精の国かな?



「なんだ。」
「その黄色いパンみたいなの食べたi…ゲホンゴホン、いや、宿題を教えてください。」
「今さら?自主的に宿題しようだなんて明日は日本沈没か。」
「その映画面白いよねwwwww」
「嫌味で言ってんだよボケ。」
「ですよね。」



テストがあんなに鬼畜だとは知らなかった俺は必死である。
せっかく同室者が頭良いんだから頼らないわけにはいかないよね。




「国語と数学のワークブック、あと何ページ残ってるわけ?」
「えーと、国語が4ページの数学が4ページ。だから16ペー…あっ。」
「……あぁ?」
「うそうそ、8ページ!!」



怖い!睨んでる顔怖い!!


「…今、どういう計算したんだ?」
「………四四、十六」
「…なんで、四四?」
「4ページ、4ページだから…ゴフッ!」



熱々のふれんちとーすと、とやらが口の中に思いっきり突っ込まれた。
熱っ!?あ、でも美味い☆



「俺に勉強教えてもらいたければ足し算ひき算を完璧にしてから出直して来いこの単細胞!!!」
「痛い!!!頭叩きすぎだから!!脳細胞死ぬから!!」
「もうとっくに死滅してんだろーが!!」
「ひど!?てかその前にもう一切れそれ下さい!!」
やるか馬鹿!!!



リビングを文字通り蹴り出されて自分の部屋に投げ捨てられた。
もちろんおやつは貰えてない。
泣いた。

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あきゅろす。
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