panic game!
2
俺も自分の部屋(吽)の方の片付けをして、気づけばもう夕方の6時。
お腹空いた。
そういえば手続きしたときに、新入寮生全員集まって食堂の説明受けるんだと教えてもらった。
そういやパンフレットにもそんなような事書いてあったなぁ。
たしか18時30分から。
あと30分。
そろそろ移動の準備をしなくては!
ガチャっ!ごめんね勝手にお邪魔するよ☆
「風見くん!」
「……。」
寝てるぅぅぅ!!
可愛い!!!格好いいのに可愛いとか!!!
起こしたくないなー見てたいなー写真撮っちゃマズいかなーソワソワ。
いや、でも起こさなくてはいけないんだ!風見くんの寝顔はこれから山程見られるわけだし。
「風見くん。起きて……、っ!」
ベッドに近づけば、いきなり手を引かれて視界が逆転した。
ふおおおおおお顔が近いぃぃぃぃ!!
風見くんが俺の上に乗っかってるなう!
じゃなくて。
押し倒されてるとかそんな萌え萌えな感じじゃなくて、馬乗りみたいな。
これ、喜びと怖さとが葛藤中です。顔の筋肉もニヤけるか強張るか悩んでます。
「何の用だよ。」
「……えーと、そろそろ食堂に移動する時間だから、一緒に行こうかなーと。思いまして。」
「……あっそ。」
ぶっきらぼうに呟いて俺の上から降りた風見くんは、面倒臭そうに部屋から出ていってしまった。
あれ?えええっ
置いてかれた!
起こしに来た意味!いや『寝顔』という最高のものを頂いたけども!!
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