panic game!
2
「大丈夫?」
え!!?ktkr!!!!!!!!!叶った!!!?俺の必死の願い、叶ったの!!?
頭上からいきなり落ちてきた声に俺は勢いよく頭をあげた。
「痛ったッ!!!!!」
「っ!!!!」
俺の頭、美人副会長(予定)の顎にクリティカルヒット!
「…あの、す、すみませn…っ!」
謝ろうと涙ぐみながら美人副会長(確信)を見上げた俺は愕然とした。
…え?あれ?
「…てめぇ、どんだけ石頭だよ!超痛ぇわクッソ。」
美人じゃなくてチャラいだと!?
「マジかよ。茶髪にピアスにパーカーinブレザー?うっわマジかよ典型的なチャラ男かよクッソ。」
「あ?何言ってんだお前?」
「美人副会長が…美人副会長がぁぁぁ…。」
「変な奴。」
嘆き悲しんでいたら、顎をさすってたチャラ男が俺の腕を掴んで立ち上がらせた。
「あんた新入生だろ?」
「そうですけど。」
「オレ生徒会の人間なんだわ。」
「マジでか!!ミラクルキタァァァァァ!!!」
「(無視)だからお前がぶっ倒れてたの見ちまったからには無視出来ないんだよなぁ。」
「いや、もう平気っす。」
「いや、でもガッツリ倒れてたじゃん。」
「いやいやいや。」
「いやいやいやいや。」
ボストンバックの重さに殺られそうになってたなんて事は今はもう平気だ。
すでに過去の事だ。
それより今はこのチャラ男先輩が受けなのか攻めなのかが問題である。
『うーむ…どっちも萌える…』とか考え込んでいたら、チャラ男先輩が口を開いた。
「で、今日は入寮しに来たんだろ。ほら、行くぞ。ついでだ、水分補給させてやる。」
「あ、あざっす。」
「あんた名前は?」
「曇 ハルです。」
「オレ新島宝人。副会長だから媚びは売っといた方がいいぞ。」
なぬ!?
副会長!!?
初日から本当に副会長と出会えるなんて幸先の良いスタート!
これは!イケる!(なにが?)
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