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panic game!
三者面談
「ハール!」
「来たな!」


ダラダラと過ごした土日が終わり、あっという間にやってきた月曜日。
『平日なのに休みだぜキャッホォ!』とテンション高めの時に訪ねてきた奴がいた。朝から誰だよオイコラァと思ったら恂ノ介だった。
制服を着てるって事は面談があるらしい。そういう俺も今日面談日だ。


「俺今日帰るからさー。ハルに会っておこうと思って。寂しいよハル!」
「俺は全く寂しくないけどな!」
「辛辣」


まるでコントである。案外こいつとはお笑いなら合うかもしれない。
いや、でも多分売れるのは恂だな。小さくて平凡顔の俺はだんだん消えていきそう。
さっきから何の話してるんですか?

ふと、恂ノ介の視線を感じた。



「なに?」
「服、そんなぴっちり着てるの珍しいね。どうしたの?」
「そんなぴっちりしてるかね?」
「うん」


恂はこういう時鋭いからイヤなんだよなぁ。
今の俺の服装はパーカーのチャックを上まできちんと閉めてる。たしかに普段なら滅多にしない。
じゃあ何でかって言えばもちろん首の傷を隠すためだ。

でも恂に本当の事なんて話せるはずがないしなぁ。
また心配させる。


「なんか風邪気味らしくてさぁ。腹冷やしたら悪化しそうな気がするから体あっためてる」
「大丈夫かよ」
「今のところ問題なし」
「なら良かった。じゃあハル、休み中時間あったら遊ぼうな」


そう言って頭を撫でる恂に軽ーく1発肩パンを食らわせて帰らせた。

俺もそろそろ支度しなければ。

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