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panic game!
3
入学式もおわり、今日から登校日。
俺は1年4組。窓側のちょうど真ん中らへん。
風見くんも同じクラスで、席も俺の右斜め後ろと近かった。


男子校にも関わらず、馬四ヶ高校は金持ちばかり集まる学校の中でも飛び抜けて規模がでかいから一クラスの人数も40人と多い。40人クラスが7クラスある。




そんな有名マンモス学校の初日とはいえ、新入生同士すでに寮でなんとなく会ったりはしていたから別に緊張とかはしない。
だって寮の1フロアから3フロアまでが一年生エリアですからね。俺的にはじっくり観察できてウハウハでしたからね。(鼻血)


そういう事もあってもうすでに気軽に挨拶できる程度には仲は良い。




「曇おはよー。」
「おはよ。」
「さっきから教室の入り口付近でこっち見て何やら騒いでる奴いるけどストーカー?」
「そう、ストーカー。」



入り口で『お昼、学食までちゃんと来られるか!?教科書ちゃんと持ってきたか!?』と聞いてくるイケメン。残念です。
初見からストーカー認定されちゃうとかある意味すごいよ。
恂どんまい。



恂に目でとっとと自分のクラス行け!と促して席に着くや否や、近くに立っていた男子たちが話しかけてきた。




「曇は新歓でんの?」
「もちろん(即答)」
「だよなー。ほとんどの人参加するらしいぜ。」
「そりゃそうだよねだって新歓って新たな出会いがあるわけだしそこから始まるラブストーリー!ちっちゃい子が長身に迫られておどおどしてたりとか傷とかしたイケメンを可愛い系男子が一生懸命手当てしたりとかそういうウマウマシチュエーション見れたりするのかなとか思ったら今からすっっっっっごい楽しみです!!!!!」
「曇ってそういう奴だったのな。」(ドン引き)




生徒会主催新入生歓迎会は二週間後。
話題はやっぱり新歓で盛り上がっていた。





「そだ、風見くんはどうするの?参加するよね?」



斜め後ろを振り向いて本を読んでる風見くんに聞いてみた。




「出ねぇよ。」
「……え?……参加するよね?」
「出ねぇっつってんの。」
「参加すると言ってぇぇぇぇ!!!!!!!」
「曇!落ち着け!鼻水飛ばしながら泣き叫ぶな!!!」

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