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panic game!
2
数分後、ガチャッと音がして入ってきたのは圭先輩だった。その後ろに風見くんもいる。
ホワイ先輩?いやまぁ嬉しいですけども。



「曇くん、入りますよ。」
「圭先輩なんでいるんですか?リアルにびっくりしました。」
「まひるから電話もらってね、曇くんが熱出したって聞いて来てみたんだけど、体調どう?」



『まひる』の破壊力(^ω^)



「先輩のおかげで全て治る勢いです☆」
「今はふざけないでね。」



でたァ!暗黒微笑!
美人がやるとマジで怖いな。



「えっと、頭痛いっす。」
「あとは汗もひどいな。兄さん、とりあえず薬持ってくるか?」
「そうだね。薬は寮父の寺田さんから貰えるけど、その前に寮長の奈都には話通しておかないと…。」
「分かった。」


やっべー。風見兄弟が俺のために行動してくれてるよ。
これで興奮しないとかちょっと意味が分からないですね。まずは携帯の動画起動した方がいいかな?

風見くんを待つ間、着替えを済ませた俺はベッドの上で変わらず寝そべる。



「それにしてもどうしたんですかね?風邪でも引いたのかな、曇くん。」
「風邪…って訳ではなさそうなんですけどね。あれかな、テストあったからって急に勉強しすぎたかな。」
「勉強嫌いなの?」
「うーん、嫌いというよりは苦手です。楽しいとは思えなくて。でも風見くんと楽っていう友達に教えてもらって少しは分かるようにはなったんですよ。」
「………、まひるが、勉強を教えたの?」
「?はい。」


目を大きく見開いて、心底驚いたような表情になる。



「先輩?」
「…ううん、なんでもない。」


今度は柔らかく微笑む先輩。
ちょっと待ってここに大天使がいる件。萌えすぎて吐血した俺のために早急に輸血の準備を…ッ!

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あきゅろす。
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