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panic game!
2 (side 風見)
「おい、チビ。」





夜中の3時。


部屋の片付け、知らない奴ら。

慣れない環境と慣れないことばかりで精神的にも疲れていたのだろう。
石鹸みたいな匂いのする慣れない部屋だというのに、それこそ夢もみないくらいぐっすり寝てた。


そんな俺を深い眠りから引きづり出したのはアイツだった。

唸るような、哭いているような声が聞こえてくる。


アイツの部屋から?

暗闇の中、一発シバいてやろうかと自分の部屋を出た。




そしてチビの部屋ではなく、リビングのソファの上で苦しそうに寝てるチビを見つけた訳だけど。




「起きろオイ。」


「……あ、風見くん……?」



汗をかいていることにも気づかない様子で、目を見開いてこっちを仰ぎ見てくる。




「気分は。」
「ん?あ、うん平気だけど。」
「痛みは。」
「??ないです。」
「なら着替えてさっさと自分の部屋で寝ろ。」
「え……、ああ!そうだ俺荷物の整理の続きしててそのまま……。」



さっきまで唸されていたのがウソみたいにいつもの調子に戻る。



「風見くんわざわざ起こしてくれたんだ。ありがと。」
「これから住む自分の部屋で死人が出たら困るからな。」
「なんのことwwwww」



……はあ?



「魘されてたろうが。」
「マジで?」
「汗かいてんだろ。お前の服。」
「……おおふ。」




…覚えてねぇのかよバカバカしい。

ほんと面倒臭い奴。

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