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panic game!
2
「ちょっとハル借りるわ。」
「「「どうぞ。」」」
「待って待ってこの人なんか今怖いから!許可しないで!」




でも俺の願いは見事に打ち砕かれ、ずるずると引きずられて階段の踊り場まで連れてこられた。
クラスメイト売るなんてあいつら悪魔やでぇ!



「恂?俺これからお菓子買いに行くんだけど。そんで部屋で心ゆくまでBL読む予定なんだけど。」
「……。」
「おい無視かコラ。上等じゃねーかアアン?」



別に怒ってるわけでもなさそうなんだけどなぁ。ただジィっと見られてどうしたらいいのかサッパリ。
この残念なイケメンがなに考えてんのか全く読めねぇ困ったぜ。



「ちょ、いい加減話せや。用があったんじゃないの?なんなら喧嘩でもやるか?」
「ハルはさぁ、」
「お?ついにやるか?おぉ?」
「勉強教わるの嫌いじゃなかったっけ。」


おっふ(^ω^)


「中学んとき、俺が散々勉強みようとしても拒否ってたよな?」
「…あー、はい。」
「今回もどうせ教わるのは嫌だとか言いそうだからせめて邪魔しないように黙ってたんだけど。」
「…そうでしたか。」
「なんか心境の変化でもあった訳?」



そこかァ!!
そこが引っかかるポイントなの!?
え、俺が悪いの!?



「落ち着け。別になにかあった訳じゃないし、何となくだよ。ここの学校、ボーダーが60点とか鬼畜だし補習あるって言うし。」
「…ああ、そうだな。」
「それだけなんだけど。」
「ふーん。」


恂は苦虫をつぶしたような顔をしたまま鞄を掛け直して戻ろうとし始めた。



「予定あるのに邪魔して悪かったな。気をつけて帰れよ。」
「あ、うん。」


こんな恂は初めてだ。

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あきゅろす。
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