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panic game!
2
「なるほどっす。あ、俺ヒマだし手伝いましょうかww報酬は焼肉でいいですよwww」
「ふざけんなwww逆に足ひっぱるだけだろがwww」


会長てめ、このやろ、ムカ着火ファイアー!(^ω^)


「というかハル、顔引きつってる。なんかあったのか?」
「はい?別にないっすよ。勘違いじゃないですか?」
「春村、よくそういうの分かるねぇ。」
「蛍は単純にそういうのに興味がないだけなんだと思いますよ?」


とりあえず圭先輩の『蛍』呼びに萌えといた。
つーか話してないで仕事した方がいいんじゃないですか。


「お前みたいな単純ばかタイプは知らないうちにため込みそうだからな。誰でもいいから適度に愚痴れよ。」
「うっさいなぁ!!!」


何が俺の怒りスイッチを押したのか分からないけど、奈都会長の言葉でいっきにキタ。
体がぐわっとしてる。
目の前には目を丸くさせて俺を見てくる先輩たち。
やっちまったとどこかで頭が考えてるけどただそれだけだ。


「俺のことなんて放っといてさっさと仕事したらどうです!?なんで一人でいる時に来るんですか!?」
「…ハル、」
「なんですか!!まだ何か言いたいことあります!?大体…っ!」
「ハル、落ち着け。悪かった。」
「……っ。」



奈都会長の腕に引かれ、気づけば会長の肩口に頭を乗せられていた。
顔を押し付けられて上手くしゃべれない。これを狙ったなこの人。


「…なんで会長が謝るんですか。悪いことしてないじゃないですか。」
「何が相手を傷つけるかなんてのは分からないもんだ。何かあったなら俺らが聞いてやるから。」


奈都会長の言葉を聞いて深呼吸をする。
大丈夫だ、大丈夫。
そう思い込むんだ。

新島先輩のそろそろ曇を離せという言葉が聞こえて俺は解放された。


「…その時は生徒会室にお邪魔します。お菓子たくさん用意しておいて下さい。」


恐る恐る見上げた奈都会長の顔は、微笑んでいた。

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あきゅろす。
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