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計画
――山口和樹を誘惑する様に言われた私…
加南の情報によると土曜日の午前中に山口和樹は塾に行き、その帰りにいつも麗奈に会いに来るらしい…

(どれにしようかな…)

山口和樹を誘惑する為に先ずは服装選びから始める。

(これ…少し大胆過ぎるかな…)

私が手にしたのは、黒のドレスだった。
と言っても、普通のドレスではない…
スカート部分はマイクロミニ程度しか無く…
フロント部は腰の辺りから二ヶ所、逆V字形の布が出ている…
その二つの布を首の後ろで結び胸を隠す…
腰から上を隠すのこれだけで、フロント部に大きなスリットが入った様になり…
お腹の一部や胸の谷間、アンダーバストの一部までが露出する…
勿論、上半身を隠すのはこれだけだから…
腰から上の、脇の下や背中は丸見えになる。

(誘惑するんだから、これくらい大胆の方がいいかも…)

ランジェリーは、ブラジャーはせずに黒のシースルーのショーツだけを穿く。
その上にこのドレスを着て鏡を見る。

(こんな姿…恥ずかしくて外を歩けない…)

違う服にしようと思ったけど、時計を見ると11時30分…

(早くしないと間に合わない!)

仕方なく私はこの服装で家を出た。


塾の終わった山口和樹は早く麗奈に会いたい為か、人気の無い裏道を通る…
これも加南の情報だった。

私は走って、その中でも一番人気の無い道へ急ぐ…

(あっ!あれは山口君!?)

写真で見せられた山口和樹が私の前から歩いて来るのが判る。

私が予定していた場所とは違うけど、そんな事は言ってられない。

(もうやるしか無い…)

私はそのまま走り続け、山口和樹とすれ違う寸前によろめく…
そして、山口和樹に抱き着く格好で倒れた。

『ごめんなさい……』

路上に倒れた込み、山口和樹を見上げたながら私は言った。

『いえ、大丈夫ですか?』

そう言い山口和樹は私の両腕を持って立たせてくれたる。
私は立ち上がり様に、またよろめき山口和樹に抱き着いた。

『ごめんなさい…足を捻挫したみたい…』

立ち上がっても中学生の山口和樹の方が背が高く、私は虚ろな瞳で山口を上目遣いで見る。
私の耳はちょうど山口の胸辺りにあり、トグドクとゆう普通より早い心臓音が聴こえていた。
山口が興奮しているのは心臓音だけで無く、私のお腹の辺りに当たっている山口の物が硬く大きく成って行くのでも判る。

『お願い…家まで送って下さるかしら…』

胸を押し付ける様にして、甘い声で私は頼んだ。

『は、はい…』

山口はドギマギしながら私に言った。 

-ウラコイ×


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