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浴衣
――
あのトゲトゲのペニスキャップで虐められた次の朝…

『さっき隣の奥さんからちょうど電話が在ったのでフィットネスクラブの件をよく頼んでおいたからな…』

朝食のパン5枚と玉子を3個使ったハムエッグ、コーンスープにサラダをペロリと平らげてご主人様が言った。

(そんな…フィットネスクラブなんか嫌なのに…)

そう思ったけど口から出て来る言葉は違うものだった。

『ありがとうございます…ご主人様、隣の奥様は何の用で電話を掛けて来たんですか?』

『そう言えば何の用だったんだろうな?理佳に用だったみたいたが、フィットネスクラブの事を話したら快く承諾してくれて電話を向こうから切ったからな…』

余り深く考えてないご主人様はサラリと言った。

(私に電話を…何で…)

そこまで思い考えるのを止めた…
私がいくら考えても加南には逆らえないのだから…

『それじゃ行って来る…あっ、今夜は会社の納涼祭だからお前も来い…』

そんな話しは聞いて無い私は戸惑った。

『午後6時に会社ヤツに迎いに越させるからな…浴衣を来て待ってろ…』

(浴衣なんてあったかしら?)

私が困惑しているとご主人様が気付いたのか…

『クローゼットをよく探してみろ!!』

そう言い放ち会社へ出掛けて行った。

私はすぐに2階へ生きクローゼットの中を探す。
ハンガーに架かっている中には見当たらない…
そして、クローゼットの上の棚に箱を発見して取り出してみる…
中には、綺麗な浴衣が入っていた。

(浴衣なんて旅館でしか着た事ないな…)

綺麗な浴衣を見ているだけで心が弾むのを感じた。

(でもご主人様の会社の納涼祭って…あの男も来る!迎えに来る人ってあの男だったらどうしよう!?)

私が初めてご主人様の会社へ行った時に家まで送ってくれた男…
その途中で私をレイプした男…

(あんな男が迎えに来たら…)

そう考えてると綺麗な浴衣など、どうでも良くなる。

「ピンポン…ピンポン…」

玄関のチャイムの音にビックして時計を見ると10時15分前だった…

私は1階へ下りて誰なのか確認もせずにドアを開ける。

『おはよう理佳さん(笑)』

現れたのはやっぱり加南だった。

『おはようございます加南さん…』

「ピシャッ!」

意気なり頬に加南の平手を受けた!

『二人だけの時は私を何て呼ぶか忘れたの!?』

『ごめんなさい女王様…これからは気を付けますから許して下さい…』

私はそう言って加南に謝った。 

-ウラコイ×


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