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荷物
印鑑を押した領収書と引き換えに私は大きな荷物を貰った。

『随分大きな荷物ですね…』

二階から耕介が降りて来て言う…
しかも耕介は全裸になっていた。

『これは私の主人の荷物です。』

私がその荷物をリビングへ運ぼうとすると耕介が横から手を出して来た。

『運んで挙げますよ。』

『大丈夫です…荷物に触らないで下さい。』

(箱に入っているので判らないと思うけど…)

箱の中身が大人の玩具だとバレないか私はビクビクしていた。

『遠慮しなくていいですよ…二階のあの部屋へ運ぶんでしょ?』

『違います!リビングに運ぶんです。』

なぜ耕介が二階の私の部屋へ荷物を運ぼうとしたか判らないけど…
どちらにしても私は断った。

『この発送元…会社名を変えてあるけど、大人の玩具を売ってる会社でしょ(笑)』

私は耕介の言葉に驚き荷物から手を離した。

『おっと、意気なり離さないで下さい…落とす所だった。』

私はまだ驚いた顔で耕介を見ていた。

『どうして判った知りたいですか?それは住所と電話番号ですよ…社名は変えても住所と電話は正確に書かないと何かあった場合困る。』

(それじゃどうして住所と電話番号を知っているの?)

訊こうとしたけど、それは耕介もこの会社を利用した事があるからだと気付いた。

『今日は大変ですね…昼間は僕と、夜は旦那さんと(笑)』

そう言いながら耕介は荷物を二階の私の部屋へ運んだ。

『それじゃ続きをしましょうか(笑)』

『もう嫌です…お願いです今日は帰って下さい。』

私は甘えた声で耕介に言う。

『その声に潤んだ瞳…本当に奥さんは男の性欲をくすぐる方法を知っている(笑)』

自分ではそんな積もりは無いのに男性から見たらそうなのかも知れない。

『せっかく脱がせたのにまた服なんか着て…早く脱いで下さいよ(笑)』

『嫌です…もう脱ぎたくない…』

そう言い私はその場に蹲(うずく)った。

『わがままな奥さんだ…それじゃこれでどうです?』

耕介はそう言うと荷物の箱のガムテープを剥がそうとした!

『ダメッ!それは私の旦那様の荷物なんです!』

『だから何ですか(笑)』

ガムテープを少しずつ剥がしながら耕介が言った。

『中身を見たら旦那様に叱れます!』

『その方が夜のプレイが盛り上がるんじゃないですか(笑)』

そう言うと耕介は一気にガムテープを剥がしてしまった! 

-ウラコイ×


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