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視線
――
『理佳!早くしろ!?』

『はい…今行きます…』

リモコンバイブで潮を噴きイかされた後も、誠はリモコンをスイッチを切らなかった。
私は約30分、リモコンバイブに悶え苦しんだ。
その間に誠は食事を終え、会社へ行く仕度を済ませて、私は6度潮を噴き絶頂した。

『お待たせ致しました。』

私は潮と愛液で濡れたショーツとスカート、ストッキングを履き替え、大きな紙袋を持ち誠の待つ玄関へ急いで来た。

『お前は何をやらせても遅いな…』

そう言うと誠は玄関を出る…
私は誠を追いながら謝る…

『すみませんご主人様…これからは気を付けます。』

すると誠は急に立ち止まり小さな声で私に言う…

『ここからは“誠さん”だ…解ってるな?』

『は、はい…誠さん…』

対外的には良い夫婦を演じたい誠に、私は素直に従う。

『お前は私の後ろに居ればいい…絶対に前に出るな…』

誠は会社へ行く前に、ご近所周りを済ませようとしていた。

(朝から迷惑では…)

と思ったけど、誠の決めた事に口を挟む訳には行かない。

『はい…判りました。』

そう言い私は、誠の後に付いてご近所周りをした。
田舎町なので近所と言っても3軒しかない…

2軒の家を周りを終わると、最後は隣に住む荻原家だけになった。
誠がインターホンを押すと直ぐに奥さんらしい女性が現れる。

(綺麗な人……)

これが荻原加南を見た私の第一印象だった。

『隣の矢口です…この度、結婚しましたのでご挨拶に…』

奥さんにそう言うと、誠は私を見る。

『妻の理佳です。宜しくお願いします。』

挨拶すると誠が私の持っていた紙袋を取り奥さんに渡す。

『つまらない物ですが…』

『わざわざ済みませんね…荻原加南です…それにしても理佳さんは、若くて可愛いわね…』

私を見る加南の目は、誠や私を犯したあの男と何処となく似ていると思った。

『こいつは外見だけですから…奥さんの様に外見と中身が美しい女性の足元にも及びますせん…』

『お世辞が上手だこと(笑)』

加奈は、誠に誉められて、まんざらでも無い様子だった。
奥さんが美人からか、誠は他の家の時とは違い立ち話を始めた。
私はそんな誠と加南の話を聞きながら辺りを眺めていた。
そして、開いた玄関のの奥からジーッと私を見ている男性と目が合った!

(キャッ!……)

私は声が出そうなのを何とか抑えたけど、蛇に睨まれたカエルの様にその男性の目から視線を外せ無かった。 

-ウラコイ×


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