[通常モード] [URL送信]
初出社
―――
私に取って入社初日の朝…


『いってらっしゃいませー』

メイド服を着た明日香と麻美が声を揃えて言う。

井上は当たり前の様に気にも止めずに車に乗り込む…
運転手の亜理砂はそれを見て車のドアを閉める。

『あなたも乗りなさい…』

私の方を見て亜理砂が言った。

『あっ、はい……』

慌てて助手席へ乗ろうとすると…

『違うわよ…第一秘書は後ろの席……』

そう言われて私はスゴスゴと後ろの席のドアを開けた。

『し、失礼します…』

『緊張する事はない…早く乗るんだ。』

井上は詰まらなそうにそう言うと、足組をした。
私は井上の機嫌を損ねないように、すぐに車に乗り込んだ。

(会社までは大体30分…)

これは京香が教えくれた。

『さっきも言ったが緊張しなくていい。おまえの本当の仕事は今夜からだ(笑)』

井上は薄笑いをしながら私に言った。

『はい……』

(今夜から……井上様に抱かれるのかな?それとも商談相手との軆の接待…)

井上は出張もあって、私を買ってから一度も抱いてない…
京香の話だと、奴隷は6人居るので大体交代で週に1度位のペースで性的拷問を受けていたとゆう。
拷問の内容は言わなかった…
京香は、それを聞けば私が逃げ出すかも知れないからだと言った。

(どんな拷問なんだろ…初めて井上様に責められた時以上なのは覚悟しているけど…)

そんな事を考えていると会社へ到着してしまった。

『いってらっしゃいませ……』

亜理砂が車のドアを開けて井上に言う。
私も車から降りて、井上の後へ続いた。
10階建てのビル…
このビルは井上の持ちビルで、幾つもの会社が入っているけど、全部井上の会社だった。

エレベーターで10階まで行き、社長室と書かれた部屋へ入る。
すると既に女性社員が2人、井上を待っていた。


『おはようございます社長…○○会社の足立社長が第3応接室でお待ちに成ってます。』

一人の女性社員が私には目もくれずに井上に言った。

『足立社長が……今日は会う予定は無かった筈だが?』

『はい、足立社長は第一秘書が今日から変わる事を何処からか聞いて来た様です。』

私を蔑む様に見て女性が言う。

『困った社長だ(笑)あっ、そうだ。これが今日から第一秘書に成った理佳だ。そして、こちが第二秘書の光浦君と第三秘書の青木君だ。』

そう言われて私は二人に頭を下げたけど、二人は私を無視していた。

『それじゃ、ちょっと足立社長に会って来るか……理佳、着いて来い。』

そう言うと井上は歩き出した。 

-ウラコイ×


[次へ#]

1/33ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!