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白髪の男性
―――車で移動中、ご主人様は鎖の着いた首輪を私に渡して自分で填めろと言って来た。
私はその首輪を填めると軆が高陽するのを覚える。

秘密クラブには10時10分前に着いた。
昨日とは違いない、会員専用ルームへ通される…
入口に入るとすぐに受付があり、ご主人様が用紙に記入した。
そこには日付と時間、名前を記入して奴隷交換の予定が決まっていり場合は相手のご主人様の名前も書く…

『え〜と、ご主人様は矢口誠……奴隷は理佳で…交換相手は……あれ?井上なんて言ったけ?』

ご主人様は私に聞くけど、支配人の高須は井上様と言っただけで下の名前は言って無かった。
私はその用紙を見て指差した。

『こちらにご主人様の名前が…』

そこには井上庸三と奴隷・紗理奈と書いあり、横の交換相手の欄に矢口誠と書いてある。

『あっ、井上庸三様だったな……』

聞いて無い名前を、恰かも思い出したかの様に言い、ご主人様はその名前を記入した。

(それにしても昼間なのに結構人が居る……)

首輪をしている男性も少しいるけど、首輪を着けているのは8割り以上が女性だった。

『矢口様、井上様と奴隷女・紗理奈は既にそれぞれの部屋へ行ってます。』

受付にいる男性がそう言うと首輪と手足に枷を付けた二人の裸の女性が現れる。

『矢口様、ご案内をさせて頂きます。』

一人の女性は、ご主人様にそう言うと歩き出す。

『あなたは私が案内するわ……』

もう一人の女性はそう言うと私の首輪に付いた鎖を引っ張り歩き出した。

『井上様に遊んで貰えるなんてあなた、運がいいのか悪いのか判らないわね。』

どうゆう意味でこの女性が言っているのか判らなかった。

『あなたが真性マゾなら運が良いんだろうけど…』

そのちょっとした話しから井上とゆう男性はかなりのサドだと判る。
私は軆を小刻みに震わせながら歩いた。

二階の一室の前で止まると、女性はドアの横のインターホンを押して…

『矢口誠様のメス奴隷・理佳をお連れしました。』

と言う。
すると「カチャッ!」と、ゆうドアのロックが開く音がした。

『さぁ、この先はあなた一人で行きなさい。』

女性に背中を押されて、私は恐る恐るドアを開き中へ入った。
中は薄暗いけど、つまずくほどでは無い。

玄関で靴を脱ぎ、廊下を真っ直ぐ進む……
廊下の左右にも扉があるけど、真っ直ぐに…
そして私は突き当たりのドアを開けた。
そこには凄く広い空間が広がっていた。

『お前が理佳か……こちに来て一杯やれ……』

声のする方を見ると、ソファーに座る白髪の男性の後頭部が見える。

『はい……』

私は震える声で返事をすると地獄への一歩を踏み出した。 

-ウラコイ×


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