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艶溽
妻の反乱(2)
「本当なんですか、そのお話?」

「ええ、この前の自治会の後の飲み会で豪語してましたよ、携帯で撮った女の子の画像を見せながらね。だいたい三十代の男が四ヶ月間もセンズリだけで我慢できる訳がないでしょ?奥さんもチンコ挿れてほしいとせがんだじゃないですか、はははっ」

「そ、それはあなたが…」

「言わせられたとしても、奥さんが言ったことに間違いはないでしょ?それより、今日もどうですか?管理人室でお待ちしてますよ、はは」

「馬鹿おっしゃらないでください、誰があなたなんかと…」

そう言い残して部屋に戻った

レイプされた女の子は世間の目を気にして泣き寝入りするケースが多い
佐知子も波風を立てたくなかったので、過ぎたことだと諦めることにしたのだ

朝から触られたお尻を洗い流そうとシャワーを浴びながらムダ毛の処理をした

新しい下着に穿き替えて念入りに化粧をして管理人室に向かった

まさか来るとは思っていなかった猿渡は目を丸くして佐知子を見つめていた

「猿渡さん、女だってセックスをしたくて我慢できない時はあるわ…わたしは主人しか知らなくて、ナンパされても着いて行く勇気もないの…だからって、レイプされることを望んでなんかいないわ!それをあなたは…」

「だから訴えるってか?そうなると、奥さんの恥ずかしい映像が明るみに出るぞ、いいのか」

「よくはないけど、あなただって只では済まないはずよ、ちがう?強姦(強制性交)という問題を起こしたあなたを住民のみんなは追い出すだろうし、会社からは解雇されるでしょうね」

「あんたは俺を脅すつもりか?」

「あら、あなただってわたしを脅したでしょ?あなたはよくてわたしはいけないの?ふざけないで頂戴!!それにあなたは隠しカメラで他人の家を覗いているんでしょ?そのモニターに映し出されているのが何よりの証拠ですわ!
あなたが管理人になってから二人ほど引っ越して行った女の子がいたけれど、それもあなたが原因なんでしょ?」

自分のしていたことを知られた猿渡はがっくりと肩を落とした

「警察に行くのが嫌ならこれからわたしの部屋でお話しましょ、いいわよね?」

佐知子は猿渡を部屋に連れて来た

「俺を部屋になんか連れ込んでどういうつもりなんだよ?まさかあんた…」

「何がまさかよ、バカにしないで!管理人室で大声出していたらみんなにおかしな目で見られちゃうでしょ!それとも、警察に行く前にみんなに知られたいの?」

「あ、いや、それは…」

戸惑う猿渡を尻目に佐知子はグラスを二つ持って来てワインを注ぎ始めた

「飲むでしょ?」

「いや、俺は…仕事もあるし…」

「わたしをレイプする時間はあるけれど、わたしとお酒を飲む時間はないの?」

「そ、それは…」

「酔っぱらうほど飲ませたりしないから心配しないで!ところで、わたしは昨晩、悔しくて一睡もできなかったけれど、あなたはぐっすりお休みになられたのかしら?
それと、あなたに何度も気持ちいいだろと聞かれたけれど、女は愛のないセックスは苦痛でしかないの!あなたは独りよがりの自己満足男なのよ」

アルコールは気分を高揚させてくれるものだ
そんな事を言って、男が逆ギレするかも知れないとは考えなかったのだ

猿渡の言う『まさかあんたは』は『俺を忘れられなくなったのか』という意味だった
佐知子はそれを否定したが正にその通りだった

だからと言って、隠しカメラで他人の家を覗いて家人をレイプする男に素直に『抱いて』と言えるはずもなかった

「猿渡さん、自首してくださるわね?」

ここで証拠隠滅を計られたら不法侵入はおろかレイプさえ証明することは無理なことだ
これは賭けでもあったが、猿渡は佐知子の訴えを聞き入れてくれた

レイプで欲望を吐き出す事はできても、女を満足させられない自己満足男と罵られては男の面目も丸つぶれである
逆ギレする気にもなれなかったのである

「あんたの言うとおりだ、これからカメラを外して来て警察に行くよ」

「証拠を隠すつもり?」

「あほ、証拠として持って行くんだよ」

自首するということは罪を認めた訳だから当たり前の事だが、がっくりと肩を落とした男の後ろ姿が痛々しかった

「待って…」

部屋を出て行こうとする男を呼び止めて、カメラを外したらもう一度部屋に来てと言った

黙ったまま部屋を出て行った男は、夕方カメラを持ってのっそりと現れた

「まだ何か用があるのか?」

自首すると決めた事が揺らいでしまうと言いたそうな表情だった

「夕飯、一緒に食べない?一人だと味気ないでしょ?急いで作ったから味は保証できないけれど、うふふ」

いつもは外食がほとんどの猿渡には、女の顔を見ながらの食事はありがたい事だった
佐知子の笑顔が菩薩のように見えていた

食事を済ませると佐知子からキスをされた

「何するんだよ…」

「警察に行けば短くても二十日は出て来れないでしょ?長ければいつ会えるかわからないからしておきたいの…」

「奥さん…」

「あなたの言ったまさかのとおり、わたしはあなたを忘れられなくなっていたの…でも、犯罪者のままのあなたに抱いてと言える訳ないでしょ!」

「そのために俺に自首しろと言ったのか?」

「そうよ、自首すると決めたあなたにだったら言えるでしょ?」

「でもあんた、愛のないセックスは苦痛だって言ったよな?それなのになんで抱かれたいんだよ?」

「ええ、言ったわ!昨日は確かに愛がなかったから嫌だったけれど今日はあるでしょ?だから、自首すると決めたくれたし、こうして戻って来てくれたんでしょ」

「何だかこじつけみたいだけど、あんたと俺の思いはおんなじだって事か」

「でも、昨日みたいな手荒な事はしないで!女は優しさのあるセックスを望んでいるのよ」

「わかったよ」

猿渡が一枚一枚衣服を脱がせて行くと、乳首だけを隠すブラジャーと陰毛を覆うだけのパンティに包まれた佐知子の恥体があらわになった
しかも、パンティは陰毛が透けて見えるくらい薄いものだったが、その影は見当たらなかった

「奥さん、あんた…」

「そうよ、わたしの勝負下着ととっておきの裏技よ!お気に召したかしら?それともこういうのはお嫌い?うふっ」

猿渡は佐知子が自分のためにパイパンになってくれたことに感激した

「そこまでしてくれたら乱暴なセックスは出来ないだろ、あほ」

「ううん、そんな事はないわ、愛があれば女は受け入れられる生き物なの」

「愛があれば…か、そんな気持ちで女を抱いた事がないからな」

「そんなことはないわ、パイパンになってくれたわたしに乱暴は出来ないって言ったじゃない…それがあなたの愛よ」

「むずかしい話はよくわからんが、奥さん、あんたがリードしてくれ」

「わかったわ」

猿渡は佐知子のリードで口づけから始めた

佐知子の唇に唇を触れさせ舌先を這わせると、グッと抱きついてきた佐知子に舌先と唇を貪られた

「愛とはあったかくて心優しいもんだな」

昨日、あれだけ嫌がっていた女とは思えないほどの積極的なキスに猿渡の心は高鳴った

「うふふ、すべての行為にその気持ちを込めてわたしを愛してくださるわね?キスをしながらおっぱいを揉んでくださる?」

「あ、ああ…わかった」

口づけを交わしながら乳房をさするように撫でまわすと手のひらの中で乳首が固くなってきた

「ああ、気持ちいいわあ…」

「お、奥さん…」

恍惚の表情でもたれ掛かってきた佐知子の手が股間の膨らみをさすり出した

「わたしが先にする?それともあなたがしてくださる?」

一刻も早くパイパンを見たい猿渡は、はやる気持ちを押さえて乳首にしゃぶりついた

舌先ではね上げ転がして、ゆっくりと、しかし強く吸い込んで、延びきったところでスポッと離した
弾力のある乳房はプルンプルンとバウンドを繰り返していた

もう一度乳首に吸い付いて佐知子の顔を見ると極上の表情が猿渡に向けられていた

猿渡の舌先はおっぱいに別れを告げてわき腹からおへそをくすぐりながら、あこがれの無毛の丘にたどり着いた

「奥さん、すべすべしていてきれいですよ!」

しばらく無毛の丘で這い回った舌先は、佐知子が開いてくれている湿地帯へ滑り込んでいった

「ああ、恥ずかしいわ…あう、あう、はあはあ」

女の身体を無理やり押さえなくてもいいので猿渡の舌先は割れ目の中を自由に舐めまわす事ができた

頭を押さえられて淫部をぐいぐい押し付けられて息苦しささえ感じていた
とても恥ずかしがっている女とは思えなかった

口の周りを愛蜜でべとべとにさせていると、昨日のように潮吹きをさせてとせがまれた

内側からGスポットを探り当てて外側のクリトリスと一緒に刺激してやると、出るわ出るわ、大量の潮を吹き上げた
しかも、嫌がりもせず気持ちよさそうに放出していた

やはり、これも愛の力なのだろうかと思ったとたんに佐知子が愛しくなってきた

そんな猿渡の気持ちを察したのか佐知子がキスを求めてきた

二人はしっかりと抱きあって唇を重ねた

「今度はわたしが…」

昨日は咥えさせるだけでも一苦労だったのに、股間の膨らみはスポッと口の中に消えていった

力強いバキュームとすぼめた唇の圧着力でおチンチンはみるみる充血していき、まるで燃え盛る炭火のように真っ赤になった

頭を振ってストロークしたり周りに唇と舌を這わせたりと忙しそうな佐知子の頭を撫でると、無言の笑顔が見つめてくれた
その笑顔に思わずいきそうになった

しごかれながら玉袋をすなぶられていると、佐知子の舌先が肛門をくすぐり始めた

「ううう」

「うふふ、猿渡さんて女の子みたい♪」

思わず反応したとたんに笑われてしまったが、肛門への攻撃は続けられた

女の子が股間を舐められて恥ずかしいという気持ちがわかる気になった

「わたしが上でいい?」

猿渡に跨がった佐知子の淫部にぎんぎんに膨れあがった猿渡のものが埋め込まれていった

「くくく、ああ、ああ、ああ…熱いの、猿渡さんのおチンチンが熱いのー」

昨日までの猿渡だったら力任せにお尻を振らせていたが、今日の猿渡は佐知子の動きを手助けしていた

「やさしいのね…気持ちいいわ、猿渡さん、あっ、あっ、あっ」

佐知子のお尻は猿渡の手助けなしでも勝手に動きまわった

「すごいよ、奥さん!びりびりしてきたよ、うっ、うっ、うっ、」

猿渡も負けじとずんずんと突き上げたが佐知子より先にいくかも知れないと思った
股間から力を抜いて少しセーブすると、佐知子のお尻はそれを許さないというほど激しく揺り動かされた

「だ、ダメだ奥さん…いぐっ」

「わ、わたしも…いいっ、いくぅぅ…」

ずんと突き上げた肉棒から煮えたぎったマグマを佐知子の膣(なか)に噴き上げた

覆い被さってきた佐知子を抱きしめて唇を吸いながら突き上げを繰り返した

「んんん、はあっはあはあ、はあっ」

二人は息を整えながらも放出の余韻を感じていた

「奥さん俺、こんなに気持ちよかったのは初めてだよ…奥さんの言う愛が何だかわかったような気がしてきたよ」

「ほんと?だったらうれしいわ!わたしも気持ちよかったわよ、猿渡さんのおかげね、ありがとう」

「ありがとか…セックスして礼を言われたのも初めてだな、はははっ」

二人は時おり唇を重ねながらエッチ後の会話を楽しんだ
それも大切なセックスの一部なのだ

それを、佐知子の旦那の春夫はないがしろにしていた

春夫が初めての男で一昨日まで春夫しか知らなかった佐知子は夫を嫌いになれないでいた
それに、夫の浮気にも薄々気づいていたが波風を立てたくないという思いで離婚にも踏み切れなかった

猿渡はAVビデオが教科書で、その通りにすれば女は喜ぶものだと思い込んでいた
佐知子の言う愛だの恋には見向きもしなかった

そんな猿渡にレイプされた佐知子が猿渡に魅かれるのも仕方のない事なのだろうか

自首した猿渡は、捜査送検されたが強制性交は立件できず盗撮と不法侵入で略式起訴されて罰金刑が言い渡された

晴れて(?)前科者の仲間入りをした猿渡を待っていたのは佐知子だった

佐知子は仕事と住む所を失った猿渡のためにアパートを借りておいた

「奥さん…」
「猿渡さん…」

二人の荒い息遣いが一晩中、夜空に響いていた


【続くカモ】

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