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夏色の想ひ出
遠い廻り道
八須久美子と木葉蘭子は二十歳になって、ますます美しさに磨きがかかっていた。

蘭子「久美子、新しいお父さんは、どう?」

久美子「どうって?」

蘭子「母上様と取り合いしてないかって事!」

久美子「蘭子!冗談でも打つわよ!」

蘭子「ごめん…そういう意味じゃなくて、仲良くしてるかなって…」

久美子「それなら許してあげるわ!蘭子が羨むほど仲がいいわよ」

蘭子「よかった♪」

久美子「ところで蘭子は彼氏出来たの?開通式まだなんでしょ?」

蘭子「それを言うなそれを!傷つくなあ…あんたも平気でそういう事を言うんだ…打つわよ!うふふ」

久美子「うふふ」

久美子の母、和代は勝之と結婚して幸せな夫婦生活を営んでいた。

久美子は本来なら『山木』姓を名乗らなければならないのだが、何故か『八須』姓のままにしていたのだ。

久美子は看護師を目指して大学の看護学科で学び、蘭子は花屋のお店を持つべく経営学を学びながら花屋でアルバイトをしていた。

二人とも夢のために恋愛は封印していた。
しかし、久美子はともかく蘭子は共学だったので気になる男の子がいた。

蘭子は久美子が心配していた通り、未だに処女だった。
だからと言って、それが足枷になる事はないのだが。

蘭子(はあ、久美子に心配されるとは…あふっ…)

舐めた指先で乳首を転がし、摘まみあげた。

蘭子(くふっ…いいっ…)

気になる男の子を思い浮かべてオナニーに耽った。

蘭子(あぁ〜〜いい〜〜!)

初めはパンティー越しに割れ目をさすっていたが、徐々に大胆になりジンジン痺れる突起をいじった。

オナニーで味わう快感は極上には程遠かったが、初めてが久美子でそれしか知らない蘭子は秘処に指さえ挿入する事に躊躇っていた。

蘭子(はあ…久美子が誘ってくれないかな…)

久美子と戯れた事を思い出していた。

今は遠い過去の事のように思えたが、何故かそれっきり関係を持つ事はなかった。

ある日、久美子は喜瀬九州男が収監されている刑務所を訪れた。

九州男「あんたが面会に来るとはな」

九州男の驚きは半端ではなかった。

久美子「来て欲しくないというなら二度と来ないわよ。でも、私は会いたいと思ってるんだけど駄目かしら?」

久美子が自分を辱しめた九州男に会いたいとはどういうことだろう。

久美子「私は、私のような女の子が増えて欲しくないの…あなたに二度とそんな事をして欲しくないの、わかる?」

久美子の謎かけに九州男は黙ってうつ向いていた。

久美子はそれだけを言うと刑務所を後にした。

久美子「蘭子、久しぶりにレズる?」

蘭子「えっ?何よ急に?」

久美子「だって、なんだかもやもやしてるんだもん、ダメ?」

蘭子「ダ、ダメじゃないけど…」

久美子は九州男と会った事であの日の出来事を思い出してしまったのだ。

女の子にとっては思い出したくない事だが女としてはどうなんだろう。
だから、自分を犯した男に会いに行ったのではないだろうか。

蘭子「あ、あ、久美子〜、きもちいいよぉ〜」

久美子「私もよ、蘭子〜、あっ、あっ、いくうぅぅ」

二人の手指はお互いの秘処を掻き乱して、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を発てさせていた。




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