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夏色の想ひ出
罪の連鎖@
亜紀の妊娠騒動のあと、和也との逢瀬を封印していた史織は、自分も浮気をしていたと打ちあけた友行を許してしまう。
史織自身も和也と逢瀬を重ねていたのだから仕方のない事だが。

史織「あなた、ソープの女性から見れば私って下手ですよね?」

友行「そんな事はないよ、史織が一生懸命やってくれているのはわかっているから」

友行は史織のフェラチオに腰を振って応えていた。

史織は、自分のフェラチオで武志がいかなかった事が気になっていたので、夫にそれとなく聞いた。

和也の場合は、和也が史織を欲望の捌け口にしていたので何度も口腔射精されたが、武志には捌け口にする気持ちはなかった。
どんなに扱いてもしゃぶっても武志はいかなかったのだ。

史織「あなた、きもちよかったですか?」

友行「ああ、悪いがソープ嬢と遜色ないな」

男は射精してなんぼの生き物だから、誰の口の中でもいいと言っちゃいいのだが。
友行が口腔射精してくれた事はこの上ない喜びだった。

その後はもちろん膣内射精も堪能した。

和也との最後の逢瀬から二週間で友行と交わった史織。

しばらくして、つわりらしい症状はなかったが生理がない事が気になった史織は市販の検査キットで調べた。

史織(どうしましょう…)

神がどちらに微笑んだかは知らないが、お腹の中では新しい命が芽吹いていた。

武志が言った『あなた自身の心配もしないとですよ』という言葉を思い出していた。

あの時に気づいていたら友行とのセックスを控えて様子を見るとか出来たが、今となっては後の祭りだった。

由美が、史織と武志のセックスを許さなかったのもそのためだったのだ。

史織「由美さん、ごめんなさい、私…」

携帯を手に涙を流した。

由美「そう、生理まで待てなかったのね…」

遅れたりもするが生理の有り無しである程度判断出来たのだが、セックスしたガールの史織に気づけるはずもなかった。

由美「残念だけど、堕ろすしかないでしょうね」

由美は冷たかった。

史織は過去を清算して新しい道を歩み出さなければならない、そう思った由美は非情にも突き放したのだ。

由美「武志さん、史織さんとこ、だめだったみたいです」

武志「そうですか…はっきり言うべきだったのでしょうかね…五分五分だから生むのもありですか?」

由美「わたし、諦めなさいって言っちゃいました」

武志「あはは、由美さんらしいですね、多分正解だと思います」

和也の子供かも…なんて家族に言えない史織は、夏らしいゆったりした服装でごまかしていた。

亜紀「ママ、お腹…」

亜紀が気がついた時には堕ろすタイミングを失っていた。

史織「そうよ、弟かな、妹かな?亜紀はどっちがいい?」

病院にも行っていないので史織にもわからなかった。

亜紀の心は複雑だった。

果たして生まれてくる子供は天使の子か悪魔の子か…。




新生児の先天性の病気を検査していた技士が首を傾げた。
友行と史織からは生まれない血液型だったのだ。

確認のためにその事は史織に伝えられた。

史織(あぁ…ごめんなさい)

誰に謝ったのかは史織にしかわからないが、史織はがっくりと肩を落とした。

退院を翌日に控えた夕方、史織の姿は新生児と共に病院から消えていた。

三日後、新生児を抱いた女性の水死体が発見された。



友行「てめえのせいだ!てめえがあんな野郎といちゃつくからだ!てめえのせいだ!」

亜紀「パパやめて…やだ…お願い、やめてパパ…だ、だめだったら…パパあぁ…」

史織を失った悲しみは怒りに変わり、友行を鬼畜に変えてしまった。

亜紀「やだああぁぁぁぁぁ」

友行の肉棒は亜紀の秘肉を食い散らかした。

友行「あいつのチンコをしゃぶったんだろ?ほら、しゃぶれや!」

朝から酒をあおり鬼畜と化した友行は、亜紀の心をボロボロにするまで凌辱した。

会社にも行かなくなり酒を浴びては亜紀を抱き続けた。

父親に犯された亜紀は、学校にも行かず和也にも会わなくなった。

友行「おらあ、酒がねえぞ、さっさと買ってきやがれ!」

生活は荒れに荒れていた。

友行「ふん、ガキのくせしていっちょ前に男を欲しがりやがって!おら、もっとケツ振りやがれ!」

昼間でもカーテンは閉めきられ、アルコールと精液の匂いが充満する部屋で父と娘の歪んだ関係が繰り広げられた。

いつしか貯金も底をつき、家も売った父娘は住み慣れた街から姿を消した。

小さなボロアパートに移り住んだ街でも、亜紀は毎日のように酔っぱらいの父親の相手をさせられていた。

学校にも行かせてもらえず、髪はボサボサで肌もボロボロになっていた。

亜紀(和也くん…)

思い出されるのは、楽しかった日々だけだった。

浴衣を着てホタルを追いかけていた父娘の面影は、そこには見当たらなかった。

友行「さっさと酒買って来いや!」

亜紀「もう、お金がないわ」

友行「てめえの体で稼いで来やがれってんだよ!気の利かねえガキだな」

殴る蹴るの暴行の後、アパートを叩き出された亜紀は街に出て適当な男に体を売ってお金を稼いだ。
しかし、そんなお金も父親の酒代に消えてしまった。

ホームレスと変わらない風貌ではアルバイトもままならなかった。

友行「今日はどんな男として来たんだ、見せやがれ!」

援交してきたお金を取り上げられて、父親に犯される日々だった。

母親が死んだのは自分が和也とあんな事をしたからだと思う亜紀は、父親の元から逃げ出す気力も失っていた。


続く

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