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夏色の想ひ出
広がる出会い
中学生になった健太と智子。

運悪く別クラスになったが智子が健太を迎えに行って一緒に登校した。

休み時間には廊下で話したりして、なるべく二人の時間を作った。

帰りも早いほうが校門で待っていて一緒に帰っていた。

しかし教室では目新しい女子に目がいったり、男子同士で話をしたり女子から話しかけられたりもした。

それは智子も同じで、健太よりイケメンにドキッとしたり話掛けてくる男子と話をしたりしていた。

お互いにそういう姿を見るとモヤモヤとした気分になるのは、好きという気持ちがあるからだ。

固く結びつけられているうちはいいが、ほどけはじめると脆いのが心である。
それには大人も子供もないのだ。

結婚したては仲が良いが何年も経つと互いに不満を抱えるのと同じだ。
それが浮気となり離婚に繋がって行くのだ。

そういう危険を孕んでいるのが人間である。

健太と智子はどうだろうか。

健太は男子と仲良さそうに話す智子に妬きもきし、智子も女子と愉しそうに話す健太に嫉妬することがあった。

智子「武おじさん、由美おばさん、仕方ないわよね?」

由美「そうね、お友だちとは愉しくお話したいわよね」

健太「でもさ、オレより愉しそうに話してるから頭に来るんだよ」

智子「そういう健太だってそうじゃない!私ばかり責めないでよ」

武志「いよいよ、健太と智子の恋も終わりですかね。ま、男も女も星の数ほどいますからいいんじゃないですか」

由美「武志さん、ちょっと無責任ですよ」

武志「ですが、俺たちがとやかく言える事ではないでしょう。健太と智子が話し合って決める事でしょ?」

智子「私は山下君が話掛けてくるから仕方なく話しているだけで、特別仲良くしてる訳じゃないわ!それを健太が勘違いして…」

健太「オレだって、横山さんとちょっと話してただけなのに…」

由美「そういう事だったの…顔色変えて来るからどんな大事(おおごと)かと思っちゃったわよ」

痴話喧嘩とはとかくそういうものだ。

智子「だって健太が、突然怒るから…」

由美「わかったわ、二人ともおばさんの手を握って」

由美は二人の前に手を差し出した。
二人はその手を握った。

由美「あなたたちも手を繋ぎなさい」

智子「えっ?」

由美「いいから早く繋ぎなさい」

智子「はい…」

二人は言われるままに手を繋いだ。

由美「目を閉じて」

二人は目を閉じた。

由美「繋いだ手はどう?暖かい?冷たい?」

智子「暖かいです…」

健太「オレも」

由美「なぜ暖かいと感じたかわかるわよね?」

健太「ん〜」

智子「なぜですか?」

由美「その理由を考えてほしいの、わたしの手は離していいわよ」

二人は手を繋ぎあったまま考えたが、答えはわからなかった。

智子「由美おばさん、私、わかりません」

健太「オレもわからないよ」

由美「じゃあ健太くんに聞くけれど、智子ちゃんが山下君と話している時、手を繋いでいたかしら?山下君の手の温もりを感じていたかしら?」

健太「ううん、手は繋いでいなかった」

由美「智子ちゃんはどう?」

智子「健太は愉しそうだったけど手は繋いでいませんでした…」

由美「そうね、どんなに愉しそうに話していても智子ちゃんの手を暖めてくれるのは健太くんで、健太くんの手を暖めてくれるのは智子ちゃんなのよ。信じあっていればぐらつかないはずよ」

健太「うん、智子、疑ったりしてごめんな…」

智子「ううん、私こそごめんなさい…健太、この手を離さないでね」

智子は握りあった手を引き寄せて、健太の手の甲にキスをした。

健太「ああ、離さねえよ」

武志「お二人さん、瞬間接着剤がありますよ♪」

由美「もう、武志さんたらぶち壊しじゃないですか!」

智子「ぷっ、そんな事されたらトイレも一緒になっちゃうじゃない!さすがにそれは嫌よ」

健太「そうだよ、だいたいなんでそんなの持ってんだよ、信じられねえよ」

武志「あはは」

由美「もう、すぐ笑ってごまかすんだから…まあでも、それだけ固く結ばれてるって事ですよね」

武志「いいえ、ほどけやすいならくっ付けておいた方がいいかと思っただけですよ」

健太「二度とほどかねえから要らねえよ」

智子「私も離さないわ!」

健太も智子も武志にちょっとムッとなって、つい言ってしまったのだ。

武志「言いましたね、由美さんも聞きましたよね?約束ですよ、絶対ですよ」

智子「あっ、やられた…」

健太「きったねえの…」

武志「あはは」

由美「うふふ」

智子「あー、由美おばさんもグルだったのね…もお!」

健太「もう、由美おばさんまでひどいですよ」

武志「あれ、由美さんにはやさしい言葉遣いですね」

健太「だって、玉のない人は守るんだろ?」

武志「そうでした、これはやられましたね」

由美「あら、わたしはあるわよ、しかも二個も」

健太「ええっ…」

由美「目玉が二個もありますわ♪」

健太「なんだあ、びっくりさせないでよ、由美おばさん」

武志「これがほんとのたまげた、玉上げたですね、あははは」

智子「ちょっとお、女の子の前で玉々って言わないでよ、恥ずかしいわよ…」

由美「そうね、ごめんなさいね、ところでほんとに離さないつもりなの?」

智子・健太「あっ…」

しっかり握りあった手は、本当に接着剤でくっ付けられているようだった。

由美「でもいい?智子ちゃんは健太くん以外を、健太くんは智子ちゃん以外の子を好きになったらちゃんと言う事」

智子「どういう事?」

由美「健太くんとはキスをしたり裸を見せあったりした仲でしょ?それなのに、他に好きな人ができたから知らないわよなんて言ったら健太くんに悪いし、それまでの健太くんをなかった事にしてしまうでしょ?健太くんも同じなのよ。
人間だから心変わりは仕方ないけれど、それまでの相手まで否定してはいけないの、いいわね?それとも健太くんを欺いたままにする?」

智子「はい」

健太「わかったよ、由美おばさん」

それからは登下校時に手を繋ぐ智子と健太だった。

健太も智子も異性との会話を避ける事はしなかったが、なるべくグループで話すようにした。

お互いに妬きもちを妬いて誤解を招きたくなかったのだ。

ほんの少しの思い遣りがあれば、仲良くやって行けるはずなのだが…。

その思い遣りが欠けていたのが和也だった。

小学生で性体験をして他人より大人になった気でいた。
だからと言って親にも言えなかったが。

小学生の間に何度か亜紀を抱いたが、亜紀は有名私立中学に進学してしまった。

和也も受験すれば合格できただろうが、頭がいいだけでは私立には進めないのだ。

時々会っては亜紀を抱いていたが、同じ中学に通えない淋しさを痛感していた。

新しくできた友達ともうまくやっていたが、どこかで小バカにしている節はあった。

女子に到っては、亜紀と比べてガキっぽく見えていた。
亜紀の代わりを探そうと思えばできない事もなかったが。

ある日、連絡もしないで亜紀の家に行ってみた。
借りていたCDを返すという口実を付けて。

もちろん亜紀は居なかったが母親の史織がやさしく対応してくれた。

史織「いつも亜紀を大事にしてくれて嬉しいわ、ありがとう和也君」

家に招き入れてくれてジュースとクッキーを勧められた。

タイトなミニスカートから延びる美脚と大きく抉られた襟元からこぼれる豊かな乳房に釘付けになった。

史織「どうしたの?遠慮しないで食べて頂戴」

和也「あ、はい…いただきます…」

クッキーを頬張ると甘い香りが拡がった。

史織「どう、お口に合うかしら?」

そう言いながら和也のすぐ脇に腰掛けた。

和也「え、あ、はい、美味しいです…」

女臭さをごまかす香水ではなく、美貌を引き立たせる香りが鼻をくすぐった。

怯えるような和也の股間に史織の手が延びてきた。

和也「お、おばさん…」

史織「初めてでしょ?心配しないでおばさんに任せて」

手馴れた手付きでズボンを脱がされ、おちんちんを握りしめられた。

積極的に絡められた史織の手指は亜紀とは違う快感をもたらしてくれた。

和也「お、おばさん…」

史織「こんなおばさんじゃ嫌かしら?」

和也「そ、そんな事、ないです…きもちいいです…」

亜紀と経験したとはいえ、まだ中学生になったばかりの和也が史織のテクニックに堕ちるのは明らかだった。

手指を絡められ口に含まれるとビリビリとした痺れに襲われてきた。

史織「我慢できなかったら出していいわよ」

そう言って咥え直すと、口をすぼめて力強く吸い込んだ。

和也「ああ〜っ、おばさん…で、出るうぅ…」

主婦のフェラテクに敢えなく撃沈した。

史織「うふふ、美味しかったわよ和也君♪でもこれからが本番よ」

史織は初物を戴ける事に胸を躍らせた。
娘を抱いた男とも知らずに。

史織はパンティーを脱いで秘処を開いて見せた。

史織「和也君、よく見て、ここに挿れるのよ」

和也のおちんちんを秘処に当てがった。

史織「そう、そこよ、グッと挿れていいのよ」

まだ痺れの残るおちんちんはスルッと秘処に呑み込まれていった。

史織「ああ…和也君…動かして、もっと動かして…いい、きもちいいの〜すごいわ和也君、固くてきもちいいわ…そこよそこそこ、上手よ和也くうん…」

史織は和也を鼓舞する台詞を吐いた。

和也の腰を押さえてしばらく揺すった後スポッと抜いた。

史織「和也君、こっちからお願い…」

史織は和也に向けてお尻をつき出した。

和也の目の前にくびれた腰から繋がる大きな臀部が広がっていた。
そんな女体を見るのは初めての和也は生唾を呑み込んだ。

史織「和也君わかる?ここよここ…」

史織は和也を誘導した。

バックスタイルで交わるのは初めての和也だったが、腰振りに馴れた和也は懸命にお尻を振った。

白いお尻が悩ましくくねる様子に夢中になった。

和也「おばさん…きもちいいです…また出ちゃいます…」

史織「いいわっ、いって…おばさんの膣(なか)で出していいわよ…ああ〜〜っ」

射精の後、まだ十分剥けていない表皮を剥かれてきれいに舐めてもらった。

史織「どお?きもちよかったかしら?うふっ、かわいいおちんちんね♪」

史織は童貞を戴いたという満足感でいっぱいだった。

史織は、不規則勤務の夫とはあまりセックスをする事はなかったが、街で男漁りをする度胸もなかった。

そんな欲求不満主婦の前に現れた和也に白羽の矢を立ててしまったのだ。
娘の彼氏を奪おうというつもりはなかったが、結果的にそうなった。

史織「よかったらまた遊びにいらしてね♪」

和也「は、はい…お邪魔しました」

親に言えない秘密をまたひとつ抱えてしまった。
しかも相手は彼女の母親だった。

五年生の時、智子が健太にキスをしたのを見てから性に興味を持ったと言っても過言ではないが、だからと言って智子の責任ではない。

健太と智子には、武志と由美という制御役がいた事で歪んだ性に走らずに済んだが、和也にはそういう人がいなかった。

史織は和也との事に責任を負わなければならないが、亜紀との事は和也が責任を取らなければならない。

そしてそれが、現実となるのだった。


続く

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