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Menu:Lunch 〜混合〜
あるくのだいすき
私は菊さんの言っていた学校へ転入した。
幸い、いじめは起きず、悠々と学校生活をエンジョイした。

そして5年生になったある日、下校して家に帰ると玄関に人影が見えた。



「近所に越してきた柳です。宜しくお願いします」



女性が頭を下げた。
その隣には私とあまり変わらない年頃の子がいて、女性と同じように頭を下げた。
母親と・・・娘かな。髪がおかっぱだし。



「おや、さよ。お帰りなさい」



帰ってきた私を見つけて手招きをする。



「私の娘のさよです。
蓮二君がこれから通う学校と同じ学校に通っています」



私のことを娘として呼んだので驚いた。
まぁ、居候の〜とか漫画からトリップしてきた〜なんていえないもんね。
それにしても、女の子じゃなかったのか。
男の子、蓮二君。



『こ、こんにちは』



挨拶をする。



「はじめまして」



か、かわいいぞこの蓮二君!
お目目つむってるけどかわいいな君!!



「あら、じゃあ一緒に登校できるわね。蓮二」



え、登下校ともにする感じですか。
別にいいけれども・・・いや、やっぱり可愛すぎてお隣一緒に歩けないな、えへへ。



「それはいいですね。是非さよと登下校してください」

「はい、宜しくお願いしますね。
では、失礼します」



蓮二君たちは帰っていった。
本当にすぐ近所のようで私達の玄関から見えるお家に入っていった。
で、でかいお家だな。
私の・・・というか菊さんのいえもなかなかだけどさ。


翌日から蓮二君は毎朝私の家へ迎えに来て一緒に学校へ行く事になった。


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あきゅろす。
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