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オナニー倶楽部
サイト作成
携帯小説グランプリ
この物語はフィクションであり、実在する人物の氏名や会社名、学校名とは一切関係ございません

─本編─

ITという言葉も以前ほど使われなくなった現在、素人でも簡単にサイトを作れるようになった

柏木洋平もそんな一人だ

洋平は46歳になるが、作ったサイトは『オナニー倶楽部』

46にもなって、セックスよりもオナニーが大好きなのだ

メインコンテンツは、素人からのオナニー動画の投稿だ

しかし素人からの投稿、特に女性からの投稿は皆無

サクラでも雇うかと考えたが、趣味で作ったサイトで金まで遣うのはさすがにやり過ぎだろう

そこで洋平は自ら女性を説得し、投稿してもらう道を探ることにした

その日から洋平の暗中模索が始まる

まずは投稿に対し、謝礼を出す方法を思いつく

自分のサイト内に自作のバナー広告を貼り付ける

バナーには『オナニー投稿でお小遣いGET!』と書いておいた

クリックした先には、銀行口座を登録しておくと、投稿に対して現金を振り込む旨の内容を記してある

が、数日経っても投稿は全くない

銀行口座の登録すらない

お金で動かなければ、何だったら動くのか…

信用がないからか…

振込先などを教えると、匿名性が失われるからか…

考えれば、いくらでも負の要素ばかりが出てきた

だったら女性は何が好きなのか

それさえ判れば、あとはそれを利用するだけなのだが…

洋平の暗中模索は続いた

それが偶然ちょっとしたことからヒントを得る

サイトに広告を貼るために広告サイトを見ていて、やたらと心理テストの広告が多いことに気づいた

洋平は直感的に「これだ」と感じる

洋平は現在コンピューターの専門学校講師だが、大学は教育学部の心理学科を卒業している

その中でも専攻は行動分析だった

とは言え、20年以上前の話し

もうほとんど覚えていない

そこで洋平は書店で心理テストの本を数冊購入し、一から勉強することにした

ある程度読んでいると、次第に昔の記憶が蘇ってくる

そして自分のサイトに心理テストを掲載することにした

まずタイトルを「貴女のエロ度診断」に決定

そして質問を書き、その下にチェックボックスを用意して、回答を得ようというものだ

だいたい3択か4択から選べるようにした

最後にメールアドレスを入力してもらい、送信を押して終了

後ほどそのメールアドレスに診断結果が送られてくるという仕組みだ

そしてその診断結果はすべて手動で、すべて「貴女のエロ度」は90%以上にする予定である

最後に作った心理テストをトップページにリンクし、完成した

あとはアクセス数に対してどの程度が心理テストをしてくれるかだ

まずその日に2通のメールが来る

一応ハンドルネームからすると女性みたいだ

洋平は返信メールを準備する

─件名 貴女のエロ度診断結果

─本文 貴女のエロ度 95%
悶々とした日々を過ごしている貴女
貴女がその性欲を満たす姿を当サイトに投稿してみませんか?
当サイトは携帯の動画もアップすることができます
貴女の姿で多数の男性がオナニーするはず
オナニーの輪を一緒に広げましょう
オナニー倶楽部─

そして送信

2名ともに同じ内容のメールを送信しておいた

とりあえず女性のリアクションを待つ

が、翌日になっても返信は来なかった

メールの文面が悪かったのか、心理テスト自体に信憑性がないのか…

いずれにしても改良しなければならない

心理テスト自体をもっとシンプルに、そして核心を突くものにする

単にエロ度でなく、浮気願望や露出願望、そしてオナニーの習性など、サイトに投稿しそうな人物を絞り込みたい

さらに返信メールにも工夫が必要だ

メールを読んだら必ず投稿してもらえるほどの決定力が欲しい

洋平は今まで以上に、寝ても覚めてもこのことばかりを考えるようになった

そして数日が経過し、ようやく心理テストの質問内容がほぼ固まる
「初めてはパパと…」鬼畜父親が娘姉妹と…
再生時間:119:02
mpo.jp


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あきゅろす。
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