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監禁ダイアリー
夕食
R18指定文庫
またおぞましい記憶が蘇る

奈緒子は部屋の隅にいき、体育座りみたいに膝をかかえるようにして身を縮めた

足音が近づいてきて、部屋のドアが開く

奈緒子は顔を伏せた

「おい、朝食だ。ここに置いとくぞ」

奈緒子が少し顔を上げると男は後ろ姿で、ドアから出て行こうとするところだった

男はそのまま振り返りもしないで出ていく

奈緒子はホッと胸をなでおろした

昼にも同じように男が昼食を持ってきた

この時もすぐに部屋を出ていった

そして外も暗くなり、今度は夕食だ

何事もなければいいがと奈緒子は案じる

するとまた鉄製扉の音がドーンと響いた

近づく足音とともに奈緒子のカラダに恐怖が走る

部屋のドアが開いた

身を縮める奈緒子

「夕食だ」とは言わない

逆に足音が近づいてくる

「立て」
と男の声

奈緒子は心臓がバクバクと音を立てて動き、頭の中では絶望感が支配した

髪を掴まれる

「立て」
と声がすると、髪をギューッと引き上げられた

奈緒子は仕方なく立ち上がる

男が手に鎖を持っているのが見えた

何?…

「顔を上げろ」

奈緒子は返事はしないが、少し顔を上げた

すると男は犬の首輪を奈緒子の首にはめ始めたのだ

そしてその首輪に鎖が付いている

男は首輪を付けると、鎖だけを握っていた

「フフフ… メス犬、夕食だ」
と男は言うのだ

鎖は壁のフックにかけられる

そして男はアルミのサラダボールを持ってきた

「お座り」
と男

人間に対して「お座り」なんて…と奈緒子もそこはプライドを捨てきれない

すると男は
「フフッ、バカ犬が…」
と言って鎖の最も首に近い部分を左手でつかみ、グーッと奈緒子を引き寄せる

そして思いっきり平手で顔面を打つのだ

あまりもの強さに、奈緒子は軽い脳しんとうを起こす

男は鎖を放し
「お座り」
とまた言った

奈緒子はしぶしぶ床に正座で座る

すると男もしゃがみ
「お前、犬のお座りを知らねぇのか」
と奈緒子の頭を軽くこづいた

奈緒子はしゃがみ座りに変え、手を前につく

するとまた男は奈緒子の頭をこづき
「犬は後ろ足を少し開いて、その間に前足をつくんだろうが」
と言う

奈緒子はしぶしぶ脚を開く

奈緒子がしぶしぶなのは、全裸のため脚を開くと秘部が丸見えになるからだ

男の視線も奈緒子の股間を捉えている

奈緒子は手の位置を変え、隠そうと試みた

だが男は手を出し
「お手」
と言うのだ

奈緒子はまたしぶしぶ手を出す

すると男は頭を横に向け、露骨に奈緒子の股間を覗き込んでいくのだ

「み、見ないで… ください…」
と奈緒子は小声で言う

「フフッ…」
と男は笑うとサラダボールを奈緒子の目の前に置いた

中身はチャーハンだ

「食べていいぞ」
と男


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