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監禁ダイアリー
拉致
◎官能小説書院◎
この物語はフィクションであり、実在する人物の氏名や会社名とは一切関係ございません

─本編─

奈緒子がここに連れて来られたのは昨夜

奈緒子は一晩中眠れずに朝を迎えた

それもそのはず、奈緒子は昨夜見知らぬ男に拉致され、包丁で脅されて、今ここにいる

現在いるのはどこかの家の2階

確か連れて来られる時に、鉄製の防火扉のようなところを通った

中からも外からも鍵がないと開かない扉だった

さらに奈緒子は現在全裸だ

逃げようにも逃げられない

─昨夜

それは中学校のバスケの部活の帰りであった

ジャージ姿で帰宅途中の奈緒子に
「すみません、ちょっと道を尋ねたいんですけど…」
と車で通りかかった中年男性が声をかけてきた

奈緒子は本当に道を尋ねたいのだろうと思い、立ち止まる

「すみません、この辺りにガソリンスタンドはありませんか?」

奈緒子は素直に
「次の信号を左に曲がって400メートルくらいかな… また信号があるんですけど、そこを右に曲がって、今度は500メートルか1キロか…」
と答えていた

「ちょ、ちょっと待って」
と男性は言うとダッシュボードの中から紙とペンを取り出す

そして車から降りてきた

奈緒子は自分の説明が下手だから、男性はメモが必要なのだろうと感じる

男性は車の後部を回ってきたので、奈緒子も少し後部に歩み寄った

そしてメモを取り始めた男性は
「暗くて見えないね」
と言って車の後部座席のドアを開ける

奈緒子はまた一から説明しながら、男性のメモを覗き込んだ

すると突然、男性から車の中に押し込まれる

物凄い力で、ふいに押し込まれたため防御もできない

そして男性は無理矢理ドアを閉めた

奈緒子はドアを開けようとするが開かない

ドアロックは?…

ロックもかかってない

開くはずだ

奈緒子は必死にドアを開けようと頑張った

その間に男性は運転席へ

(つ、連れ去られる)

奈緒子はドアをあきらめ、今度は窓を開けようとした

だが窓も開かない

窓の操作は運転席でロックされ、ドアも両側ともチャイルドロックがされていた

車内には奈緒子がボタンを押す音がカチカチと響く

すると男性が振り向き
「騒ぐな! ぶっ殺すぞ!」
と大きな声でわめいた

奈緒子が男性の方を見ると、手に包丁を持っている

奈緒子は生唾をゴクッと飲む

距離感からして一突きでやられるからだ

奈緒子は固まって動けない

すると
「携帯出せ」
と男性が低い声で言う

奈緒子は持っていたが
「持っていません」
と答える

「よし、今から持ち物をすべて調べる。携帯出てきたら、ぶっ殺すからな、おおっ!」
と男性は凄み、包丁で刺すぞと言わんばかりに振りかぶった

奈緒子は身を縮め
「ご、ごめんなさい…」
と言って部活のバッグの中から携帯を取り出す

男性が手を差し出すと、奈緒子はその手の上に携帯を乗せた

男性はニヤリと笑って携帯をしまった

そして
「ジタバタ騒ぐんじゃねえぞ。騒いだらぶっ殺すからな」
と言うと前を向き、車を運転し始める

奈緒子としてはおとなしくしているしか方法がなかった

車で10分程度走っただろうか、男が突然後部座席にタオルを放り投げ
「おら、これで目隠ししろ」
と言う

奈緒子はためらったが、従うしかない

奈緒子は黙ったままタオルではちまきをするように目隠しをした

「はめたか?」
と男性

「はい…」

車はそれからしばらく走り続けた
坂口杏里、ついにデビュー


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