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夏休み
ゲーセン
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駐車場に入った瞬間から、女子高生のグループやカップルが目につく

が、あまりに人目が多い

これでは拉致どころではない

そこで純平は裏にある立体駐車場に入ってみた

階を昇れば昇るほど車は少なくなる

と同時に人もいない

だが、ついでというわけではないが、とりあえず屋上まで行ってみることにした

屋上では駐車スペースに車を停め、タバコに火をつける

今、女子中学生が一人でうろうろしていたら、すぐに拉致するんだがな…

こんなところにいるわけないか…

車の窓を開け、タバコの灰を落とす

すると何やら女性の笑い声が…

純平はどこからそ笑い声が聞こえるのか、辺りをキョロキョロと眺めてみる

が、姿は見えない

しかし笑い声は今も聞こえる

どこだ?

純平は耳を澄ましてその声を聞く

意外に近い

どこなんだ?

そしてよく見てみると、正面に停めてある車の裏側に人影が見えた

タバコを吸っているようだ

だが、年齢や容姿はわからない

タバコを吸ってしまえば動くか…

見える範囲では女性は2人組

片方だけ拉致…

2人とも拉致…

片方だけでは、残った方から通報される

やはり2人とも…

だったらだまして車に乗せる

が、どうやって…

そうだ

純平は車内にあったミネラルウォーターのペットボトルのラベルを剥ぎ取る

他にも車内に使えそうな物がないか、探した

するとダッシュボードから薬が出てきた

何の錠剤かわからないが、錠剤を全てパッケージから出して、ポケットにしまった

そして女性の方が動き始める

姿が見えた

中学後半か高校前半くらいの年齢だろう

一人はデニムのショートパンツ、一人はデニムのミニスカートだ

車の影に隠れてタバコを吸っていた

中学生らしい発想だ

純平もすぐに動く

水が1/3程度入ったペットボトルを持って車を降りる

「ねぇねぇねぇ、こんなのとか興味ない?」
と純平はペットボトルを見せた

立ち止まる人組

するとショートパンツの方が
「何、それ?」
と言う

純平はさらに近づいていき、ポケットから錠剤を出して
「こんなのとかさ」
人組の興味を引いた


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