彼女と祓魔師 電話はピエロとピンク プルルル。プルルル。 私を呼ぶのは誰? 『もしもし、私ですが』 私、私。ピエロのピンク。 『貴方に聖騎士の話が来ていますよ』 「……」 『もうそろそろ使者が来ると思います』 音が鳴った。 ぴんぽーん 『が。…着いたようですね』 ピッ 通話を切って玄関に向かう。 扉を開けると、黒いマントに身を包んだ人間。 「志摩鳴藍様ですか」 「うん」 「どうぞ、これを」 人間が手渡して来たのは無地の封筒。 「この中に詳細を記した手紙が入っております」 その手紙を受け取る。 じーっと見てから、 ビリビリ 破いた。 [次へ#] |