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彼女と祓魔師
くすんだ夜空
タン…――――


くすんだ夜空に、かける音が少しだけ反響する。

何ものも眠る夜空に、その音は少し異質だ。


タン…――――

タン…――――


真っ黒なフードから見え隠れする白い肌は異様なほど黒に栄えた。

その姿は死神か、さてはデュラハンのようにも見える。

そしてそれは、いきなりフッ…と消えて無くなった。

何も無くなった夜空は静寂で、そして少し濁っていた。

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