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小説



「で、零士って細かいパズルとか知恵の輪とかルービックキューブとかにハマってた時期があったんだってー」
「じゃあ、それで知恵の輪してたの?」
「うん。」

ナヅくんが鳥籠をガチャガチャ言わせながら答えた。
パズルは嫌いじゃないけど、苛々しちゃうよね。
俺、気は長いケド、そーゆーのは駄目だ。

「…楽しそうだねー」
「でもコレなかなか取れなーい」
「振るだけで取れちゃうよー」
「……それ、知恵じゃないよねー?」

うん。
笑いながら頷けばナヅくんが緩い笑みを浮かべる。
最終手段というか、投げやりと言うか。
とにかく振るだけで。って言うのは知恵ではない。


「さて、じゃあきーやんの怪我も治してあるし…何しよっか?」





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